救急・ER看護師の目標例文|急変対応・トリアージの具体例
当ページのリンクには広告が含まれています。

「救急の目標が『経験を積む』で終わってしまう」「急変対応やトリアージをどう目標にすればいい?」——救急外来・ERは、年齢も疾患もさまざまな患者さんが来院し、限られた時間で判断が求められる職場です。この記事では救急の目標の考え方と、急変対応・トリアージ・初療の場面別、経験年数別、職場別の例文、抽象的な目標の直し方をまとめました。
この記事でわかること
- 救急の目標を「役割・判断・報告」で考える方法
- 急変対応・トリアージ・初療の例文
- 経験年数別の例文
- 二次救急・三次救急・院内急変など職場別の例文
- 抽象的な目標の直し方と振り返りの書き方
ゆい救急は疾患ごとに書くより、「どんな役割を担えるか」「どう判断して、どう報告するか」で書くと具体的になるよ。
目次
救急の目標を「役割・判断・報告」で考える
| 軸 | 目標にしやすいこと |
|---|---|
| 役割 | 急変時に担う役割(胸骨圧迫・記録・物品準備・家族対応など) |
| 判断 | 緊急度の判断、優先順位づけ、必要な検査や処置の予測 |
| 報告・連携 | 医師への報告、救急隊や他部門との情報共有 |
ポイント:報告の目標を1つ入れる救急はチームで動く職場です。「SBARを用いて、患者さんの状態と必要な対応を医師に簡潔に報告できる」のように、報告や連携の目標を入れると、チームで働く力を示しやすくなります。
【場面別】目標の例文
急変対応
- BLSの手順を理解し、急変時に胸骨圧迫や物品準備など指示された役割を遂行できる。
- 救急カートや除細動器の配置と使い方を把握し、急変時に速やかに準備できる。
- 急変時のリーダーの指示を理解し、実施内容と時刻を経時的に記録できる。
- 急変対応後の振り返りに参加し、自分の役割を振り返って次に活かせる。
トリアージ
- 院内トリアージの基準を理解し、指導者とともに来院患者さんの緊急度を判定できる。
- 主訴・バイタルサイン・第一印象から緊急度を判断し、その根拠を説明できる。
- 迷ったときは緊急度を高めに判断して相談し、アンダートリアージを防げる。
- 待合の患者さんの状態を再評価し、変化に早く気づける。
初療・処置
- 外傷初期診療の流れを理解し、診療の補助を行える。
- 採血・静脈路確保・12誘導心電図などの準備と介助を、正確に行える。
- 複数の患者さんを受け持つ場面で、緊急度に応じて優先順位をつけて動ける。
- 救急隊からの情報を正確に受け取り、医師やほかの部門に申し送れる。
ゆいトリアージで迷ったら、重いほうに判断して相談する。この安全側の姿勢も、目標に入れておくといいよ。
【経験年数別】目標の例文
| 経験 | 目標例文 | 到達レベルの言葉 |
|---|---|---|
| 新人・1年目 | 救急外来の物品や機器の配置を覚え、指導のもとで処置の準備と介助ができる。 | 理解する/指導のもと実施できる/報告できる |
| 2〜3年目 | 院内トリアージを担当し、判断の根拠を説明したうえで優先順位をつけられる。 | 予測できる/判定できる/SBARで報告できる |
| 中堅・リーダー | 来院患者さん全体の緊急度を把握し、人員の配置と業務を調整できる。 | 俯瞰できる/調整できる/企画・指導できる |
【職場別】目標の例文
| 職場 | 目標例文 |
|---|---|
| 二次救急・救急外来 | 歩いて来院した患者さんの中から重症の可能性がある人を見逃さないよう、主訴に応じた問診とバイタルサインの評価ができる。 |
| 三次救急・救命救急センター | 重症患者さんの受け入れ準備を行い、診療の補助と記録を的確に行える。 |
| 院内急変への対応 | 急変の前兆に気づき、院内の急変対応の仕組みに沿って応援を要請できる。 |
| 災害への備え | 多数傷病者の受け入れを想定した訓練に参加し、自分の役割を確認できる。 |
抽象的な目標の直し方
| 抽象的な目標 | 直した目標 |
|---|---|
| 急変に対応できるようになる | 急変時に、BLSの手順に沿って胸骨圧迫・記録・物品準備の役割を遂行できる |
| トリアージが上手くなる | 主訴・バイタルサイン・第一印象から緊急度を判断し、その根拠を説明できる |
| 経験を積む | 主訴から必要な検査や処置を予測し、先を見越して準備できる |
| 報告を頑張る | SBARを用いて、患者さんの緊急度と必要な対応を医師に簡潔に報告できる |
振り返りの書き方
- 1つの場面を具体的に書く「胸痛で来院した患者さんを高い緊急度と判断し、早期に医師につなげた」など、場面を書きます。
- 課題と理由を書く「急変時に記録に追われ、全体の流れを把握できなかった」など書きます。
- 次の行動につなげる「シミュレーションで役割ごとの動きを確認し、次期は全体を把握しながら記録できるようにする」と書きます。
救急看護師の目標に関するよくある質問
疾患が幅広く、専門的な目標が書けません。
救急では、緊急度の判断・急変対応・トリアージといった、疾患をまたぐ力が専門性になります。共通する力を軸に目標を立てましょう。
新人でもトリアージを目標にしていいですか?
大丈夫です。新人は「指導者とともにトリアージの流れを経験し、基準を理解する」など、到達レベルを調整しましょう。
急変対応の目標が「頑張る」で終わってしまいます。
胸骨圧迫・記録・物品準備・家族対応など、担える役割に分けて書くと、行動の目標になります。
他部署から異動したばかりです。
まずは物品や機器の配置、基本的な処置の準備と介助を覚えることから始め、段階的にトリアージや急変対応の目標に進めましょう。
まとめ
- 救急の目標は「役割・判断・報告」の軸で考えると具体的になる
- 急変対応は担う役割、トリアージは判断と根拠の説明、初療は準備と優先順位で書く
- 経験年数に合わせて「理解する→判定する→調整・指導する」と到達レベルを変える
- 二次救急・三次救急・院内急変など、職場の特徴に合わせて目標を選ぶ
- 振り返りは1つの場面を深く書き、次の行動につなげる
※トリアージの基準や目標の様式は施設によって異なります。勤務先の基準に合わせて調整してください。