透析看護師の仕事内容|1日の流れ・穿刺・向いている人

「夜勤のない透析室に興味がある」「透析看護師って穿刺ばかりなの?」「未経験でも透析の仕事はできる?」——透析看護は、日勤中心で働きやすく、専門性も身につく分野として人気があります。
透析看護師は、週に何度も通う患者さんの透析治療を安全に行い、長く生活を続けられるように自己管理を支える仕事です。この記事では、透析看護師の仕事内容、1日の流れ、給料の特徴、向いている人をまとめました。
- 透析看護師の主な仕事内容
- 透析室の1日の流れ
- 病院の透析室と透析クリニックの違い
- 透析看護師の給料の特徴
- 透析看護師に向いている人・辞めたいと感じやすい点
ゆい透析の患者さんとは、週に何回も、何年も顔を合わせるんだよ。長いお付き合いの中で信頼関係を築けるのが、透析看護の魅力なんだ。
透析とは?看護師が関わる透析治療の基本
透析は、腎臓の働きが大きく低下した患者さんの血液から、余分な水分や老廃物を取り除く治療です。看護師が主に関わるのは血液透析で、一般的に週3回、1回あたり4時間前後の治療を、施設に通って受けます(回数や時間は患者さんの状態によって異なります)。
腎臓の働きを透析で補う治療は、多くの場合、長期間にわたって続きます。そのため、透析看護では治療中の安全管理だけでなく、患者さんの長い療養生活を支える視点が大切になります。
透析看護師の仕事内容
| 業務 | 内容 |
|---|---|
| 透析前の準備・観察 | 体重測定、血圧などのバイタル測定、体調の聞き取り、シャントの状態の確認 |
| 穿刺・透析の開始 | シャントへの穿刺、回路の接続、透析条件の確認 |
| 透析中の観察 | 血圧低下、足のつり、気分不快などの症状の観察と対応 |
| 返血・終了 | 返血、抜針、止血の確認、透析後の体重・バイタル測定 |
| 自己管理の指導 | 水分・食事(塩分・カリウム・リンなど)の管理、服薬、シャントの管理の指導 |
| 記録・連携 | 透析記録、医師・臨床工学技士・管理栄養士との情報共有 |
穿刺は透析看護師の大切な技術
透析では、腕などに作ったシャント(動脈と静脈をつないだ血管)に針を刺して血液を取り出します。シャントを長く使い続けられるように、穿刺の位置を工夫し、痛みや失敗を減らすことが求められます。穿刺は経験を積んで上達する技術なので、多くの職場では先輩の指導を受けながら段階的に習得します。
透析中の急変に備える
透析中は、血圧の低下、不整脈、気分不快などが起こることがあります。わずかな変化に早く気づき、医師や臨床工学技士と協力して対応することが大切です。
生活を支える指導
透析の患者さんは、水分や食事の制限を長く続ける必要があります。「わかっていても守れない」という気持ちに寄り添いながら、その人の生活に合った無理のない工夫を一緒に考えるのが、透析看護師の腕の見せどころです。
ゆい「体重が増えすぎですよ」と注意するだけじゃなくて、「週末に外食が多いのかな?」と生活を一緒に振り返るのが大切なんだって。
透析室の1日の流れ(例)
多くの透析施設では、午前と午後など、1日に複数のクールで透析を行います。夜間透析を行う施設もあります。
| 時間 | 主な業務 |
|---|---|
| 7:30 | ミーティング、透析機器の準備(臨床工学技士と協力) |
| 8:00 | 患者さんの来院、体重・バイタル測定、体調の確認 |
| 8:30 | 穿刺、透析開始 |
| 9:00〜12:00 | 透析中の観察、症状への対応、指導、記録 |
| 12:30 | 返血、抜針、止血、透析後の測定 |
| 13:00 | 休憩、午後のクールの準備 |
| 13:30〜17:30 | 午後のクールの穿刺・観察・返血 |
| 18:00 | 片付け、記録、翌日の準備 |
時間は施設によって異なります。透析の開始と終了の時間帯は、穿刺や返血が重なって特に忙しくなります。
病院の透析室と透析クリニックの違い
| 病院の透析室 | 透析クリニック | |
|---|---|---|
| 患者さん | 入院中の人、合併症や重症の人も含む | 通院で透析を続ける、比較的状態が安定した人が中心 |
| 業務の幅 | 透析導入、急性期の透析、病棟との連携も | 維持透析と、生活の指導が中心 |
| 勤務 | 病院の体制による。オンコールがある場合も | 日勤中心。夜間透析や日曜休み・祝日営業など施設による |
| 異動 | ほかの部署への異動がある場合も | 基本的にない |
透析看護師の給料の特徴
透析看護師は、夜勤がない職場が多いため、夜勤手当がない分、病棟より年収は低めになりやすい傾向があります。一方で、透析クリニックでは基本給が比較的高めに設定されていることや、夜間透析の手当がつくこともあります。
- 夜間透析の手当:夜の時間帯の透析を担当すると手当がつく施設がある
- 資格:透析看護の認定看護師や、透析療法指導看護師などの資格を評価する職場もある
- 休み:祝日も透析を行うため、シフト制で休みを取る施設が多い
注意:透析は年末年始や祝日も治療を休めないため、祝日に出勤があることが多いです。「日曜は休み」でも祝日の出勤は交代制の場合があるので、休日の条件を求人で確認しましょう。
透析看護師に向いている人
- 穿刺などの手技を磨くのが好き
- 同じ患者さんと長く関わり、信頼関係を築きたい
- 生活に寄り添った指導に関心がある
- 夜勤なしで、規則正しい生活を送りたい
- 臨床工学技士など多職種と協力するのが得意
透析看護師が辞めたいと感じやすい点
- 穿刺の失敗が続くと、患者さんとの関係に悩む
- 長い付き合いの分、患者さんとの人間関係が難しいこともある
- 業務がパターン化しやすく、ほかの看護技術に触れる機会が少ない
- 祝日や年末年始の出勤がある
- 開始・終了の時間帯が忙しく、立ち仕事が続く
ポイント:穿刺の技術やシャント管理、慢性疾患の患者さんへの指導は、訪問看護や内科系のクリニックなどでも活かせる専門性です。未経験から透析の職場に入る場合は、穿刺の教育体制がある職場を選ぶと安心です。
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透析看護師の仕事に関するよくある質問
未経験でも透析看護師になれますか?
穿刺が苦手でも大丈夫ですか?
透析看護師に夜勤はありますか?
透析看護で役立つ資格はありますか?
- 透析看護師は、透析前の観察、穿刺、透析中の観察と急変対応、返血、自己管理の指導を行う
- 同じ患者さんと長く関わり、生活に寄り添った支援が求められる
- 病院は急性期や導入期の透析も担い、クリニックは維持透析と生活の指導が中心
- 夜勤がない職場が多い一方、祝日や年末年始の出勤があることが多い
- 未経験から始めるなら、穿刺の教育体制がある職場を選ぶと安心