脳神経看護のおすすめ本7選|脳外科・SCUの新人向け

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「意識レベルの評価に自信がない」「瞳孔の左右差や麻痺の変化を見逃さないか不安」「ドレーンの管理が怖い」——脳神経の看護は、わずかな変化が患者さんの命や後遺症にかかわるため、緊張感の高い分野です。

この記事では、脳神経外科・脳神経内科・SCU(脳卒中ケアユニット)に配属された新人や異動者に向けて、解剖生理と神経症状のみかた、脳卒中の病態、脳画像、術後管理とドレーンを学べる本を7冊紹介します。

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この記事でわかること
  • 脳神経看護で学ぶべきことと、苦手になりやすい理由
  • 脳神経看護の本を選ぶ4つのポイント
  • 脳神経看護のおすすめ本7選と比較表
  • 新人・異動者・3年目以降のレベル別の読む順番
  • 本で学んだことを臨床で生かすコツ
編集部ゆい

脳神経は「解剖が苦手」で止まってしまう人が多いんだ。でも、症状と脳の場所がつながると一気におもしろくなるよ。まずはイラストの多い本から始めてみてね。

目次

脳神経看護で学ぶべきこと

脳神経看護では、病棟の一般的な看護に加えて、次のような専門的な知識が求められます。本を選ぶ前に、学ぶべきテーマを整理しておきましょう。

テーマおもな内容
解剖生理脳の部位と機能、脳血管の走行、脳神経
神経症状のみかた意識レベル、瞳孔、麻痺、言語障害、頭蓋内圧亢進の症状
疾患の理解脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、頭部外傷など
検査と脳画像CT・MRIの基本的なみかた、検査前後の看護
治療と術後管理開頭術、血管内治療、ドレーン管理、薬物療法
リハビリと退院支援早期離床、嚥下障害、高次脳機能障害、家族支援

脳神経看護が苦手になりやすい4つの理由

解剖が複雑

脳の部位と機能、血管の走行は複雑で、学生時代に苦手意識を持った人も多いでしょう。しかし、どの部位が障害されるとどんな症状が出るかがわかると、観察の意味が理解しやすくなります。

変化が小さく、気づきにくい

意識レベルのわずかな低下や、瞳孔の小さな左右差、麻痺の微妙な変化など、脳神経の看護では小さな変化に気づくことが重要です。観察の基準をそろえ、前回との比較を意識することが求められます。

ドレーンや術後管理に緊張する

脳室ドレーンなどの管理は、設定や操作を誤ると重大な結果につながるおそれがあります。しくみと注意点を理解しておくことで、落ち着いて管理できるようになります。

家族への説明と支援が難しい

脳卒中や頭部外傷は突然起こることが多く、家族は大きな不安を抱えています。後遺症の見通しが立ちにくい時期もあるため、医師の説明内容を踏まえて家族の気持ちに寄り添う関わりが求められます。家族へのケアにも触れた本を選ぶと、声のかけ方のヒントが得られます。

脳神経看護の本を選ぶ4つのポイント

1. 解剖生理と症状がつながっているか

解剖の説明だけでなく、その部位の障害でどんな症状が出るかまで解説された本を選ぶと、観察に生かしやすくなります。

2. 図解・画像が多いか

脳神経は視覚的に理解する部分が多い分野です。イラストや脳画像が豊富な本を選びましょう。

3. 自分の配属先に合っているか

脳神経外科では手術や術後管理、ドレーン管理、脳神経内科やSCUでは脳卒中の急性期管理や神経疾患の看護が中心になります。配属先に合った本を選ぶと、すぐに実践に生かせます。

4. 自分のレベルに合っているか

新人向けの入門書と、アセスメントを深める中堅向けの本があります。今の自分のレベルより少しだけ上の本を選ぶと、無理なく成長できます。

編集部ゆい

意識レベルの評価は、スケールの使い方を先輩と一緒に確認するのがおすすめだよ。同じ患者さんを2人で評価して、ずれがないか確かめてみてね。

脳神経看護のおすすめ本7選

1. 看護の現場ですぐに役立つ 脳神経看護のキホン

症状の意味を基本から理解したい人に

著者:久松正樹/出版社:秀和システム/シリーズ:ナースのためのスキルアップノート

脳神経看護の基本と技術を解説した入門書です。患者さんに現れている症状が何を意味しているのかを中心に、脳画像から頭蓋内の構造を理解する方法、脳卒中の病態、臨床で出会う脳神経疾患、症状から頭蓋内を読み解く方法などを扱っています。

#入門#症状#脳画像

「より詳しく、わかりやすく、簡単に」をキーワードに書かれており、臨床で困ったときに立ち返れる本として使えます。ページ数が少なめで、脳神経看護の全体像を短時間でつかみたい人に向いています。

脳画像から頭蓋内の構造を理解する章から始まる構成なので、画像と症状を結びつけて考える練習にもなります。画像について深めたい人は看護師におすすめの画像診断の本も参考にしてください。

2. これならわかる!脳神経外科の看護ケア

脳神経外科に配属されたばかりの人に

著者:横浜新都市脳神経外科病院・森本将史/出版社:ナツメ社/シリーズ:ナースのための基礎BOOK

初めて脳神経外科に配属された人でも基礎知識やケアの流れがつかめるよう、マンガやイラスト、画像を豊富に使って解説した本です。脳神経・脳血管の解剖、脳検査の目的、神経学的所見の評価方法、脳神経手術の流れと術後のケア、家族へのケアまで扱っています。

#脳神経外科#マンガ#術後ケア

頭痛・嘔吐、運動麻痺、感覚障害など代表的な症状から推測される疾患と、ケアのポイントも解説されています。脳神経外科病棟の業務の流れをつかみたい新人の最初の1冊に向いています。

家族へのケアについても触れているため、突然の発症で動揺している家族への関わり方を考えるヒントにもなります。

3. NEWはじめての脳神経外科看護

ケアの根拠を「なぜ」から理解したい人に

著者:横井靖子/出版社:メディカ出版/発売:2023年7月/付録:WEBテスト

脳神経外科病棟やSCUに配属された新人・異動ナースが押さえたい項目を厳選し、ビジュアルで解説した本です。解剖生理、神経症状のみかた、外科手術や血管内治療、重要薬剤、ドレーンとシャントの管理などがコンパクトにまとまっています。

#SCU#ドレーン管理#WEBテスト

ケアの根拠が明確に示されているほか、先輩ナースの経験にもとづくコツや注意点も紹介されています。理解度を確認できるWEBテストが付いているため、学んだことを確認しながら進めたい人に向いています。復習や指導用のテキストとしても使えます。

4. NEW脳神経外科ナース1年生 はじめての看護ノート

書き込みながら覚えたい新人に

著者:谷口博克・梅田麻由/出版社:メディカ出版/発売:2025年4月/形式:ワークノート・動画付き

脳神経外科病棟に配属された新人が最初に押さえたい基本を、ワークノート形式でまとめた本です。重要ポイントを書き込んだり、解剖図に色を塗ったりしながら、患者さんの特徴、バイタルサインの観察、主な検査、ドレーンのしくみ、疾患別・術式別の看護などを学べます。

#ワークノート#新人#動画付き

神経症状の観察とドレーンの手技の動画も付いています。読むだけでは覚えられない人や、自分だけのノートをつくりながら配属後の数か月を乗り切りたい人に向いています。看護学生の実習にも使える内容です。

5. 3年目からの脳神経外科看護

観察・アセスメントに根拠を持ちたい人に

著者:池田亮 ほか/出版社:メディカ出版/発売:2022年2月

基本の脳神経外科看護技術はひととおり学んだものの、観察やアセスメントに根拠が持てない人に向けた、疑問解決型の解説書です。解剖生理や機序をもとに、後輩指導のポイントやガイドラインを反映した内容が解説されています。

#3年目#アセスメント#後輩指導

入門書を卒業し、「なぜその観察が必要なのか」を説明できるようになりたい人におすすめです。後輩に教える立場になった人が、指導の根拠を確認するのにも役立ちます。

ガイドラインを反映した解説になっているため、日々の観察やケアが最新の考え方に沿っているかを見直すきっかけにもなります。3年目の目標づくりには3年目看護師の目標例文も参考になります。

6. わかる・できる脳神経疾患の看護トータルガイド

脳画像を看護に生かしたい人に

著者:卯野木健・鎌田佳伸/出版社:三輪書店/発売:2023年3月

脳神経疾患の集中治療や脳神経外科病棟の看護に役立つ脳画像のみかた、脳神経のアセスメントから、疾患の病態と治療、せん妄、高次脳機能障害、失語症、栄養管理、嚥下障害、循環と呼吸の管理、リハビリテーションまでを幅広くまとめた本です。

#脳画像#集中治療#トータルガイド

脳画像や脳神経の評価から、患者さんの「いま」の状態を理解し、次に行うべき看護を予測することを目指した本です。SCUやICUで脳神経疾患の患者さんを看る人や、全身管理まで学びたい中堅に向いています。

せん妄や高次脳機能障害、嚥下障害など、急性期を過ぎてからの看護にもつながるテーマを扱っているため、回復期への橋渡しを意識した看護を考えたい人にも参考になります。

7. エビデンスに基づく脳神経看護ケア関連図 改訂版

看護計画を立てる・疾患を調べるときに

編集:百田武司・森山美知子/出版社:中央法規出版/ページ数:413ページ

意識障害や頭痛などの6症状、脳卒中・脳腫瘍・認知症などの18疾患、手術、リハビリテーション、緩和ケアなどを関連図で解説した本です。改訂版では関連図と本文がオールカラーになり、ガイドラインの内容などが更新されています。

#関連図#看護計画#辞書的

関連図には、基本的な病態生理から検査、治療、看護ケアまでが書かれています。看護計画を立てるときや、症状・疾患について調べるときに役立つ、病棟に1冊置いておきたい本です。患者教育の内容にも触れているため、退院指導の準備にも使えます。

ボリュームのある本なので、最初から通して読むより、受け持ちの患者さんの疾患や症状のページを開いて使うのがおすすめです。脳神経内科で働く人にとっても、認知症や神経疾患の関連図が役立ちます。

脳神経看護の本の比較早見表

書名レベル特徴
脳神経看護のキホン新人症状の意味と脳画像の基本
これならわかる!脳神経外科の看護ケア新人マンガ・イラストで業務の流れ
NEWはじめての脳神経外科看護新人・異動者根拠とコツ・WEBテスト付き
脳神経外科ナース1年生 看護ノート新人書き込み式・動画付き
3年目からの脳神経外科看護3年目〜アセスメントの根拠・後輩指導
脳神経疾患の看護トータルガイド中堅脳画像から全身管理まで
脳神経看護ケア関連図全レベル症状・疾患の関連図

レベル別・脳神経看護の本の読む順番

脳神経外科・SCUに配属された新人

「これならわかる!脳神経外科の看護ケア」か「NEWはじめての脳神経外科看護」で業務の流れと根拠を学びましょう。書き込みながら覚えたい人は「脳神経外科ナース1年生 看護ノート」を組み合わせるのがおすすめです。

ほかの診療科から異動した人

一般的な看護の経験はそのまま生かせます。「脳神経看護のキホン」で症状と脳の関係を押さえ、「NEWはじめての脳神経外科看護」でドレーン管理など脳神経外科特有の知識を補いましょう。

3年目以降・指導する立場の人

「3年目からの脳神経外科看護」でアセスメントの根拠を深め、「脳神経疾患の看護トータルガイド」で脳画像や全身管理まで学びを広げましょう。看護計画には「脳神経看護ケア関連図」が役立ちます。

編集部ゆい

脳卒中の患者さんは、発症から急性期、リハビリ、退院まで大きく変化していくよ。その変化を支えるのが脳神経看護のやりがいなんだ。

本で学んだことを臨床で生かすコツ

  • 観察の順番を決める意識レベル、瞳孔、麻痺、バイタルサインなど、毎回同じ順番で観察し、見落としを防ぐ。
  • 前回と比べる観察結果は前回の記録と比較し、わずかな変化も報告する。
  • 画像と症状を結びつける受け持ち患者さんの画像所見と症状を照らし合わせ、本で確認する。
  • ドレーンは手順を声に出して確認設定や開放・クランプの操作は、院内の手順に沿って確認しながら行う。
ポイント:「いつもと違う」を言葉にする脳神経の患者さんは、言葉で不調を訴えられないことがあります。「返事が遅い」「表情が乏しい」など、気づいた変化を具体的な言葉で記録・報告することが大切です。
注意:ドレーン管理や評価スケールは院内の基準で脳室ドレーンなどの管理方法や、意識レベルの評価スケールは施設によって運用が異なります。本の内容をそのまま実施せず、必ず院内の基準と医師の指示に従ってください。

脳神経看護の本に関するよくある質問

脳神経外科に配属されたら最初に読む本は?
業務の流れとケアの根拠がわかる「これならわかる!脳神経外科の看護ケア」や「NEWはじめての脳神経外科看護」がおすすめです。書き込み式の「看護ノート」を組み合わせると、覚えたことを整理しやすくなります。
解剖が苦手でも脳神経看護はできる?
できます。最初からすべてを覚える必要はありません。イラストの多い入門書で、部位と症状の関係から少しずつ理解していきましょう。受け持ち患者さんの症状を本で調べることをくり返すと、自然と身についていきます。
脳画像は看護師も読めるべき?
診断は医師が行いますが、看護師が画像の基本を知っておくと、どの部位が障害されているか、どんな症状に注意すべきかを予測しやすくなります。「脳神経疾患の看護トータルガイド」などで基本を学んでおくと役立ちます。
SCUで働く看護師におすすめの本は?
SCUへの配属も想定した「NEWはじめての脳神経外科看護」や、集中治療での看護にも触れた「脳神経疾患の看護トータルガイド」がおすすめです。
脳神経内科の看護にも役立つ?
解剖生理や神経症状のみかた、脳卒中の看護は脳神経内科でも共通する内容です。「脳神経看護のキホン」や「脳神経看護ケア関連図」は、脳神経内科で働く人にも使いやすい本です。
脳卒中のリハビリや退院支援も学べる?
「脳神経疾患の看護トータルガイド」や「脳神経看護ケア関連図」は、リハビリテーションや患者教育についても扱っています。早期離床や嚥下障害への対応を学びたい人にも参考になります。
まとめ
  • 脳神経看護では、解剖生理と症状のつながりを理解することが観察の土台になる
  • 新人はイラストやマンガの多い入門書と、書き込み式のノートで基本を固める
  • 3年目以降はアセスメントの根拠や脳画像、全身管理まで学びを広げる
  • 観察は毎回同じ順番で行い、前回との比較でわずかな変化に気づく
  • ドレーン管理や評価スケールは院内の基準と医師の指示に従う
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この記事を書いた人

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