訪問看護あるある40選|働いてわかる魅力と大変なこと

「訪問看護って、実際どんな毎日なんだろう」「病棟とどれくらい違うの?」——転職を考えている看護師さんが気になるのは、求人票に載っていない日常の部分ではないでしょうか。
この記事では、訪問看護の現場でよく語られる「あるある」を場面別に40個紹介します。読み進めるうちに、訪問看護のやりがいと大変さの両方が見えてくるはずです。仕事内容やメリット・デメリットを体系的に知りたい人は、訪問看護に転職するメリット・デメリットもあわせてどうぞ。
- 訪問看護の「あるある」40選(8つの場面別)
- 病棟との働き方の違い
- あるあるから見える、やりがいと大変さ
- 訪問看護に向いている人の特徴
- 転職前に確認しておきたいこと
ゆい訪問看護は、看護の中でも「生活の場にお邪魔する」という点が特別。あるあるにも、その特徴がよく出ているよ。
利用者さんとの関わりのあるある(7)
- 玄関を開けた瞬間の表情で、その日の体調がなんとなくわかる
- 「待ってたよ」の一言がうれしくて、疲れが飛ぶ
- 血圧を測る前に、まず世間話から始まる
- お茶とお菓子を毎回すすめられ、断り方に気をつかう
- 飼い犬・飼い猫に顔を覚えてもらえると、少し誇らしい
- 前回話した孫の話の続きを、次の訪問で聞かされる
- 「先生には言えないけど」と本音を打ち明けられる
病院では「患者さん」でも、自宅ではその家の主人です。訪問看護では、相手の生活のペースやルールを尊重しながら関わる姿勢が自然と身についていきます。
移動のあるある(7)
- 道を覚えるのが早くなり、地域の地理に詳しくなる
- 駐車スペースの確保が、その日いちばんの難所
- 自転車の日は、坂道のルートを本気で考える
- 雨の日は移動も装備も大変で、時間に余裕を持って出る
- 次の訪問までの数分が、貴重な休憩時間
- 車内での軽食が定番になる
- 夏場は汗対策、冬場は防寒と、季節ごとの装備が増える
持ち物や移動手段に合ったバッグ選びは、訪問看護バッグの選び方で紹介しています。
ケアと判断のあるある(7)
- その場にあるもので工夫する力がつく
- 物品は「持っていない=使えない」ので、準備が命
- 報告する相手がすぐそばにいない分、観察が細かくなる
- 「いつもと違う」に気づけたときの安心感が大きい
- 記録の書き方が、家族にも伝わる言葉に変わっていく
- 電話一本で状況を的確に伝える力が鍛えられる
- 次の訪問までの数日を想像して、ケアを組み立てるようになる
家族との関わりのあるある(5)
- 家族の疲れが、利用者さんの状態に直結すると実感する
- 介護している家族に「よく頑張っていますね」と声をかける時間が大切になる
- 家族ごとの生活のルールを尊重する意識が身につく
- 言いにくいことを伝えるタイミングを、いつも考えている
- 看取りのあと、家族から届く感謝の言葉が忘れられない
オンコール・勤務のあるある(5)
- オンコールの日は、スマートフォンを手放せない
- 鳴らない日でも、気持ちのどこかが緊張している
- 夜間の電話で、落ち着いて状況を聞き取る技術がつく
- 日勤中心で生活リズムが整い、体調がよくなる人が多い
- 訪問件数が重なる日と、余裕がある日の差が大きい
オンコールの負担については訪問看護のオンコールがきつい?ストレスの原因と対策で詳しく解説しています。
多職種連携のあるある(3)
- ケアマネジャーとの連絡がスムーズだと、支援が一気に前進する
- ヘルパーやリハビリ職からの情報で、気づけなかった変化を知る
- 担当者会議で、自分の報告が支援の方向を左右すると実感する
ゆい訪問看護は1人で訪問するけれど、チームで支えている感覚が強い仕事だよ。連携が回ると本当に楽しいんだ。
記録・制度のあるある(3)
- 医療保険と介護保険のどちらで訪問するのか、最初は混乱する
- 訪問看護指示書の期限を、カレンダーで何度も確認する
- 月末から月初は、報告書や計画書の作成が重なって忙しい
制度の仕組みは最初は難しく感じますが、事業所の先輩や管理者に教わりながら少しずつ覚えていけば大丈夫です。転職前に学んでおきたいことは訪問看護に転職する前に勉強しておくことにまとめています。
季節のあるある(3)
- 夏は利用者さんの部屋の温度と水分量のチェックが欠かせない
- 冬は入浴介助のときの室温と、ヒートショックに気をつかう
- 台風や大雪の予報が出ると、訪問の順番や連絡体制を前日から相談する
あるあるが生まれる訪問看護の1日(例)
40のあるあるは、次のような1日の流れの中で生まれています。訪問件数や時間配分は事業所によって違いますが、全体のイメージをつかむ参考にしてください。
| 時間 | 主な業務 | 生まれやすいあるある |
|---|---|---|
| 8:30 | 朝のミーティング、オンコール中の連絡の共有、物品の準備 | 「物品の準備が命」を実感する |
| 9:30 | 1件目の訪問(バイタル測定、服薬確認、清潔ケア) | 玄関での表情から体調を読む |
| 11:00 | 2件目の訪問(創傷処置、家族への指導) | お茶をすすめられて断り方に迷う |
| 12:30 | 移動・昼休憩 | 車内での軽食が定番に |
| 13:30 | 3件目・4件目の訪問(リハビリ、入浴介助など) | 駐車スペース探しに苦戦する |
| 16:00 | 事業所に戻り、記録・ケアマネや主治医への報告 | 電話一本で状況を伝える力が鍛えられる |
| 17:30 | 翌日の準備、終業(オンコール当番の日は携帯を持ち帰る) | 鳴らなくても気持ちが緊張している |
1日の訪問件数は4〜5件程度の事業所が多いものの、移動距離や利用者さんの状態によって大きく変わります。件数の多さより、1件ごとの時間配分と移動の負担を確認すると、働き方のイメージがつかみやすくなります。
病棟と訪問看護の違い
| 比較項目 | 病棟 | 訪問看護 |
|---|---|---|
| 場所 | 院内で、設備がそろっている | 利用者さんの自宅。あるもので工夫する |
| 相談 | その場で医師や先輩に聞ける | 電話で相談。自分で判断する場面が多い |
| 関わる時間 | 入院期間中 | 数か月〜数年にわたることも |
| 勤務 | 夜勤を含むシフト | 日勤中心。オンコールがある場合も |
| 記録 | 医療者向けの表現が中心 | 家族や多職種にも伝わる表現が必要 |
あるあるから見える、やりがいと大変さ
やりがい
- 1人の利用者さんに、時間をかけて関われる
- 生活の場を知ることで、その人に合ったケアを考えられる
- 家族を含めて支えられる
- 自分の判断が、在宅療養の継続につながる
大変さ
- 1人で訪問し、その場で判断する責任がある
- オンコールの負担が事業所によって大きく異なる
- 移動や天候の影響を受けやすい
- 利用者さんや家族との距離の取り方に悩むことがある
訪問看護に向いている人
- 1人でも落ち着いて判断できる
- 相手の生活のペースを尊重できる
- 報告・連絡をこまめに行える
- 臨機応変に工夫するのが好き
- 長く関わることにやりがいを感じる
性格面の向き不向きは訪問看護師に向いている人・向いていない人で詳しく紹介しています。
転職前に確認しておきたいこと
| 確認項目 | 聞き方の例 |
|---|---|
| オンコール | 「当番は月に何回で、実際の呼び出しはどのくらいですか」 |
| 訪問件数 | 「1日の訪問は平均何件ですか」 |
| 移動手段 | 「自転車・バイク・車のどれですか。社用車はありますか」 |
| 教育体制 | 「同行訪問はどのくらいの期間ありますか」 |
| 利用者さんの層 | 「小児や精神科の利用者さんもいますか」 |
| 看取り | 「ターミナルの利用者さんはどのくらいいますか」 |
訪問看護の求人を探すには
事業所ごとの違いが大きいため、求人票だけで判断するのは難しい分野です。転職サイトに「オンコールの少ない事業所」「同行訪問が長い職場」などの希望を伝えると、体制まで確認して紹介してもらえます。
※サービス内容は変更される場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。
訪問看護のあるあるに関するよくある質問
訪問看護は未経験でも働けますか?
オンコールは絶対にありますか?
運転が苦手でも大丈夫ですか?
訪問看護から病院に戻れますか?
訪問看護で1日に回る件数はどのくらいですか?
利用者さんの家で困ったことが起きたらどうしますか?
- 訪問看護のあるあるには、生活の場に入る仕事ならではの特徴が表れている
- 観察力と段取り、報告の力が自然と鍛えられる
- やりがいは「時間をかけて関われること」、大変さは「1人で判断すること」
- オンコールや訪問件数、教育体制は事業所ごとに大きく違う
- 合うかどうかは、訪問看護という分野より事業所の体制で決まる