訪問看護のオンコールがきつい?ストレスの原因と対策

「オンコールの日は、電話が鳴らなくても気が休まらない」「夜中に呼ばれた翌日がつらい…」——訪問看護のオンコールは、療養者さんが安心して在宅療養を続けるための大切な仕事です。その一方で、多くの訪問看護師が負担を感じやすい部分でもあります。この記事では訪問看護のオンコールがきつい・ストレスと感じる原因と、自分でできる対策、ステーションに相談したいこと、負担の少ない職場の選び方をまとめました。
- 訪問看護のオンコールの基本的な流れ
- オンコールがきつい・ストレスと感じる6つの原因
- 電話対応・出動に備えて自分でできる対策
- ステーションに相談・確認したいこと
- オンコールの負担が少ない職場の選び方
ゆいオンコールのしんどさは「電話の回数」だけじゃなく、「いつ鳴るかわからない緊張」から来ることが多いの。原因を分けると、対策も見えてくるよ。
訪問看護のオンコールとは
オンコールとは、ステーションの営業時間外(夜間・休日)に、療養者さんや家族からの電話を受けられるように待機することです。電話で状況を聞き、助言で済むか、訪問が必要か、主治医への連絡や救急要請が必要かを判断します。
- 携帯電話を持って自宅などで待機ステーションの携帯電話を持ち、すぐに出られる状態で過ごします。
- 電話を受けて状況を確認療養者さんや家族から、症状や困っていることを聞き取ります。
- 対応を判断電話での助言、緊急訪問、主治医への連絡、救急要請などから対応を選びます。
- 記録・報告対応した内容を記録し、翌日にステーション内で共有します。
オンコールの回数、手当の金額、出動したときの手当や翌日の勤務の扱いは、ステーションによって大きく違います。
オンコールがきつい・ストレスと感じる6つの原因
原因① 「いつ電話が鳴るかわからない」緊張感
実際に電話がかかってこなくても、待機中は常に電話を気にしている状態が続きます。お風呂や外出、お酒を控えるなど、行動が制限されることも負担になります。
原因② 電話だけで判断する重さ
夜間の電話では、相手の顔色や身体の状態を直接見られません。限られた情報で「訪問すべきか」「救急車を呼ぶべきか」を判断することにプレッシャーを感じる人は多いです。
原因③ 知らない療養者さんからの電話
自分が普段担当していない療養者さんから電話が来ることもあります。状態や経過を知らないまま対応しなければならないことが、不安につながります。
原因④ 睡眠不足と翌日の疲れ
夜中に電話で起こされたり、緊急訪問に出たりすると、睡眠が途切れます。翌日も通常どおり訪問がある場合、疲れが残ったまま働くことになります。
原因⑤ 家族やプライベートへの影響
子どもの行事や家族との外出中も電話を気にしなければならず、家族にも気を遣わせてしまうと感じる人もいます。
原因⑥ 回数や負担がスタッフで偏っている
オンコールを担当できる人が少ないステーションでは、一部のスタッフに回数が集中しがちです。「自分ばかり担当している」という不公平感も、ストレスの原因になります。
オンコールの負担を減らすために自分でできる対策
対策① 担当日の前に「要注意の療養者さん」を確認する
オンコール当番の日は、その日の申し送りで状態が不安定な療養者さん、看取りが近い療養者さん、電話がかかってきやすい家族を確認しておきましょう。事前に経過を知っておくだけで、電話を受けたときの不安が小さくなります。
対策② 電話で聞くことをメモにしておく
慌てないように、電話で確認する項目をあらかじめメモにしておきます。
- 療養者さんの名前と、電話をかけてきた人との関係
- いつから、どんな症状があるか
- 意識・呼吸・顔色など、家族にも確認できる様子
- 体温・血圧など、家で測れる値
- 服薬状況(飲み忘れ・頓用薬の使用など)
- 家族が一番困っていること・希望していること
対策③ 迷ったときの相談先を決めておく
判断に迷ったときに、管理者や経験のある先輩に電話で相談してよいかを事前に確認しておきましょう。「1人で決めなくていい」とわかっているだけで、プレッシャーが軽くなります。
対策④ 待機中の過ごし方を決めておく
すぐに出動できるよう、訪問バッグや車の準備をしておき、待機中はできるだけ普段どおりに過ごすことを意識しましょう。「準備はできている」という安心感が、緊張をやわらげます。
対策⑤ 出動した翌日は無理をしない
夜間に出動した翌日は、訪問件数の調整や遅めの出勤ができるか相談しましょう。睡眠不足のまま運転や訪問をすることは、事故やミスにもつながります。
ゆい日中の訪問で「夜困ったらこうしてね」と家族に伝えておくと、夜の電話が落ち着いた内容になりやすいよ。オンコールの負担は日中の関わりからも減らせるの。
ステーションに相談・確認したいこと
個人の工夫だけでは限界があります。負担が大きいと感じたら、次のような点をステーションに相談してみましょう。
| 相談したいこと | 確認のポイント |
|---|---|
| オンコールの回数 | 月に何回担当しているか、スタッフ間で偏りがないか |
| 手当 | 待機手当と出動手当がそれぞれいくらか、就業規則でどう決まっているか |
| 出動した翌日の勤務 | 午前休・遅出・訪問件数の調整ができるか |
| 相談体制 | 判断に迷ったとき、管理者などに電話で相談してよいか |
| 家族への説明 | 夜間に電話してよい状況や連絡の目安を、日中に療養者さん・家族へ伝えているか |
| 情報共有 | 当番の前に、状態が不安定な療養者さんの情報が共有されているか |
オンコールの負担が少ない職場の選び方
今のステーションで状況が変わらない場合は、職場を変えることも選択肢です。転職先を探すときは、次の点を確認しましょう。
- スタッフの人数が多い:オンコールを担当する人が多いほど、1人あたりの回数は少なくなりやすい。
- オンコールなしの雇用形態がある:パートや日勤のみの常勤など、オンコールを担当しない働き方を用意しているところもある。
- 夜間の電話が少なくなる工夫をしている:日中の家族への説明や、状態が不安定な療養者さんへの計画的な訪問を行っている。
- 出動後の勤務調整がルール化されている:翌日の午前休などが「相談すれば」ではなく決まっている。
- 1回目の電話をファーストコール専門の人や管理者が受ける体制:経験の浅いスタッフが1人で判断しなくてよい仕組みがある。
訪問看護のオンコールに関するよくある質問
オンコールで電話に出られなかったらどうなりますか?
新人でもすぐにオンコールを担当しますか?
子育て中でもオンコールはできますか?
電話で判断を間違えたらと思うと怖いです。
- オンコールのストレスは、電話が来るかもしれない緊張感・電話での判断の重さ・睡眠不足などから生まれる
- 当番前の情報確認、電話で聞く項目のメモ、相談先の確認で、判断の不安を減らせる
- 回数・手当・出動翌日の勤務・相談体制は、ステーションに相談して改善を求めてよい
- 手当や勤務時間の扱いは就業規則で確認し、疑問があれば相談窓口へ
- 転職するなら、スタッフ数・オンコールなしの雇用形態・出動後の勤務調整のルールを確認する
オンコールは、療養者さんと家族が安心して自宅で過ごすための大切な仕事です。自分だけで抱え込まず、職場の仕組みも使いながら、無理なく続けられる形を見つけてください。