看護師になるには|高卒・社会人別のルートと学校の選び方

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「看護師になりたいけれど、どんな学校に行けばいいの?」「大学と専門学校、どっちがいいんだろう」「社会人からでも目指せる?」——看護師を目指そうと考えたとき、最初にぶつかるのが「どのルートを選ぶか」という疑問です。

この記事では、看護師になるために必要な資格と、高校卒業後・中学卒業後・社会人・准看護師からのそれぞれのルートを整理しました。学校の選び方や学費、入学から国家試験までの流れもあわせて紹介します。

この記事でわかること
  • 看護師になるために必要な資格と受験資格
  • 看護師になるための主なルートと年数
  • 大学・短大・専門学校の違いと選び方
  • 学費の考え方と奨学金・給付金
  • 入学から国家試験・就職までの流れ
編集部ゆい

看護師になるルートはひとつではないよ。今の年齢や学歴、生活の状況に合わせて、自分に合う道を一緒に探していこうね。

目次

看護師になるには国家試験の合格が必要

看護師として働くには、看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣から看護師免許を受ける必要があります。国家試験を受けるには、文部科学大臣や都道府県知事が指定した大学・短期大学・専門学校(看護師養成所)などで、必要な科目を修めて卒業する(見込みを含む)ことが条件です。

看護師国家試験は年に1回、2月に行われます。第116回は2027年2月14日(日)に実施されることが厚生労働省から公示されています。直近の第115回(2026年2月)の合格率は、全体で88.3%、新卒者で94.1%でした(厚生労働省発表)。

なお、似た資格に「准看護師」があります。准看護師は都道府県知事が行う試験に合格して、都道府県知事から免許を受ける資格で、医師や看護師の指示を受けて業務を行います。看護師と准看護師は別の資格なので、目指す資格を最初にはっきりさせておきましょう。

看護師になるための主なルート

看護師国家試験の受験資格を得るルートは、主に次のとおりです。大阪府が発行している「看護への道」の資料をもとに整理しました。

スタートルート年数の目安
高校卒業4年制大学(看護学部・看護学科)4年
短期大学(3年課程)3年
専門学校・看護師養成所(3年課程)3年(4年制の学校もある)
中学卒業高校の衛生看護科+専攻科、または5年一貫教育校5年
准看護師2年課程の短期大学・養成所(高卒者、または中卒で准看護師の実務経験3年以上)2年
2年課程の通信制(准看護師免許取得後の実務経験5年以上)2年

出典:大阪府「2026 看護への道」。通信制の入学要件の数え方などは学校によって異なるため、各学校の募集要項で確認してください。

いちばん多いのは、高校卒業後に大学・短大・専門学校で3〜4年学ぶルートです。中学卒業後に5年一貫校へ進むルートは、最短で20歳前後で国家試験を受けられるのが特徴です。准看護師として働きながら看護師を目指すルートもあり、通信制の課程を利用すれば、仕事を続けながら学ぶことも可能です。

編集部ゆい

准看護師から看護師を目指すルートは、働きながら資格を取りたい人の選択肢になるよ。ただ、通信制には実務経験の条件があるから、早めに確認しておいてね。

看護師と准看護師の違い

看護師を目指すうえで、准看護師との違いも知っておきましょう。

項目看護師准看護師
資格の種類国家資格(厚生労働大臣の免許)都道府県知事の免許
試験看護師国家試験准看護師試験(都道府県が実施)
主な養成機関大学・短大・専門学校など(3〜4年)准看護学校・高校の衛生看護科など(2〜3年)
業務療養上の世話と診療の補助医師・歯科医師・看護師の指示を受けて行う

准看護師は、看護師より短い期間で資格を取れる一方、業務は指示を受けて行うことが前提です。将来の給料やキャリアの選択肢を考えると、最初から看護師を目指すのが一般的です。家庭や経済的な事情で准看護師から始め、働きながら看護師を目指す人もいます。

社会人から看護師を目指す場合

看護師国家試験に年齢制限はなく、社会人を経験してから看護師を目指す人もいます。多くの学校が社会人入試を設けており、小論文や面接を中心に選考する学校もあります。

社会人から目指す場合に考えておきたいのは、在学中の生活費と、仕事を辞めるかどうかです。3〜4年間は学業と実習が中心になり、フルタイムで働きながら通うのは難しいことが多いでしょう。雇用保険の専門実践教育訓練給付金や、ひとり親家庭向けの高等職業訓練促進給付金など、使える制度がないかを早めに確認しておきましょう。

社会人経験は、患者さんやご家族とのコミュニケーション、チームでの仕事の進め方など、看護の現場で生かせる場面が多くあります。年齢を理由にあきらめる前に、学校説明会で社会人学生の割合や支援について聞いてみるのがおすすめです。家族とも早めに相談しておきましょう。社会人入試や給付金について詳しくは、社会人から看護師になるには|年齢・学費と使える給付金でまとめています。

大学・短大・専門学校の違いと選び方

高校卒業後に看護師を目指す場合、大学・短大・専門学校のどれを選ぶかで、学ぶ年数や内容が変わります。

項目4年制大学短期大学専門学校
修業年限4年3年3年(4年制もある)
学びの特徴看護学に加え、教養や研究も学ぶ3年間で看護師に必要な内容を学ぶ実習が多く、臨床に近い学び
取れる資格看護師に加え、保健師・助産師の課程を選べる大学もある看護師(専攻科で保健師・助産師を目指せる学校もある)看護師(統合カリキュラムで保健師も目指せる4年制の学校もある)
卒業時の学位など学士短期大学士専門士(条件を満たす課程)

どこを卒業しても、国家試験に合格すれば同じ「看護師」の免許を受けられます。卒業後の給料やキャリアで違いが出ることもあるため、大卒と専門卒の違いについては看護師は大卒と専門卒どっちがいい?給料・キャリアの違いで詳しく解説しています。

学校選びで比べたいポイント

  • 国家試験の合格率(新卒者の合格率を公表している学校が多い)
  • 実習先の病院・施設の種類
  • 学費の総額と、奨学金・修学資金の制度
  • 通学のしやすさ(実習先への移動も含める)
  • 保健師・助産師の課程の有無
  • 社会人入学の受け入れ状況
  • 卒業生の就職先と、就職活動の支援の内容

病院が運営する看護学校には、卒業後にその病院で一定期間働くと返済が免除される修学資金を用意しているところもあります。ただし、看護師養成所などが特定の医療機関での勤務を入学や修学の条件にすることは禁止されていると、大阪府の資料にも明記されています。修学資金の条件はよく確認し、納得してから利用しましょう。

学費の考え方と奨学金・給付金

看護師になるための学費は、学校の種類(国公立か私立か、大学か専門学校か)や地域によって大きく異なります。入学金・授業料のほか、実習費、教科書代、実習着などの費用もかかります。学費は「年額」だけでなく「卒業までの総額」で比べるようにしましょう。

学費の負担を軽くする方法には、次のようなものがあります。

制度概要
日本学生支援機構の奨学金大学・短大・専門学校で利用できる貸与型・給付型の奨学金
病院などの修学資金卒業後に一定期間勤務すると返済が免除されるものがある
都道府県の看護職員修学資金都道府県が行う貸与制度。条件や金額は自治体ごとに異なる
専門実践教育訓練給付金雇用保険の加入期間など条件を満たす社会人が、指定講座を受講する場合に利用できる
高等職業訓練促進給付金ひとり親家庭の親が、看護師などの資格を取るため養成機関で学ぶ場合の生活費の支援

制度の条件や金額は変わることがあります。利用を考えている場合は、学校の窓口やハローワーク、お住まいの自治体で最新の情報を確認してください。教科書代の目安は看護学生の教科書代はいくら?節約のコツと卒業後の売り方でまとめています。

入学から国家試験・就職までの流れ

  • 受験・入学一般入試・推薦入試・社会人入試などを受けて入学する。入試の科目は学校ごとに異なる。
  • 基礎を学ぶ(1年生ごろ)解剖生理や基礎看護学、看護技術の演習などで、看護の土台を学ぶ。
  • 専門分野を学ぶ(2年生ごろ)成人・老年・小児・母性・精神・在宅など、各領域の看護を学ぶ。
  • 臨地実習(2〜最終学年)病院や施設で、患者さんを受け持って看護を実践する。
  • 国家試験・就職最終学年の2月に国家試験を受け、合格すれば4月から看護師として働く。就職活動は最終学年の前後から始まることが多い。

看護学校では、授業・演習・実習と、覚えることも課題も多くあります。入学前から「大変さ」を知っておくと、つまずいたときにも落ち着いて対処しやすくなります。

看護師に向いている人の特徴

看護師に向いているかどうかを気にする人は多いですが、最初から完璧な人はいません。看護学校や現場で経験を積みながら身につけていく力も多くあります。一般的に、次のような特徴は看護の仕事に生かしやすいといわれます。

  • 人の話を聞くことや、人と関わることが好き
  • 小さな変化に気づける、観察することが得意
  • 責任感があり、確認を怠らない
  • チームで協力して働くことができる
  • 学び続けることをいとわない

働く場所によって求められる力も変わります。病棟の仕事のイメージをつかみたい人は、病棟看護師の仕事内容|1日の流れ・病棟の種類・給料も読んでみてください。

看護師になったあとの働き方

看護師の免許を取ったあとの働き方は、病院だけではありません。新卒では病院に就職する人が多いですが、経験を積んだあとに働く場所を変える人もいます。

働く場所主な仕事
病院(病棟・外来・手術室など)入院や外来の患者さんの看護、診療の補助
クリニック外来診療の補助、検査や処置の介助
訪問看護ステーション利用者さんの自宅を訪問して看護を行う
介護施設入所者の健康管理、服薬管理、急変時の対応
保育園・学校・企業など子どもや社員の健康管理、けがや体調不良への対応

経験を積んだあとに、専門看護師・認定看護師などの資格を取ったり、保健師・助産師を目指したりする道もあります。キャリアの広がりについては、専門看護師とは?認定看護師との違い・なり方・給料と転職も参考にしてください。

ポイント:オープンキャンパスで「実習」と「国試」の話を聞く学校見学では、実習先の病院や実習の進め方、国家試験の対策や合格率について質問しておくと、入学後の学びのイメージがつかみやすくなります。
注意:制度や入試の情報は必ず公式情報で確認する受験資格や入学要件、奨学金・給付金の条件は変更されることがあります。この記事は作成時点の情報をもとにしているため、志望校の募集要項や厚生労働省・自治体の最新の情報を確認してください。

看護師になるにはに関するよくある質問

看護師になるには最短で何年かかる?
高校卒業後なら、短期大学や専門学校の3年課程で最短3年です。中学卒業後に5年一貫校へ進むルートでは、5年で国家試験の受験資格を得られます。
通信教育だけで看護師になれる?
看護師になるための通信制の課程は、准看護師として一定の実務経験がある人を対象とした2年課程です。准看護師の資格がない人が、通信教育だけで看護師になることはできません。
看護師になるのに年齢制限はある?
看護師国家試験に年齢制限はありません。入試の出願資格は学校ごとに異なるため、社会人入試の条件などは募集要項で確認しましょう。
男性も看護師になれる?
なれます。男性の入学を受け入れている学校は多くありますが、一部に女子のみの学校もあるため、志望校の募集要項で確認しましょう。
大学と専門学校、どちらがおすすめ?
学びたい内容や将来のキャリア、学費、通学のしやすさによって変わります。保健師や助産師も目指したい場合は、課程がある大学などが選択肢になります。早く現場に出たい場合は、3年制の学校が向いています。

関連記事:看護学生のバイトに看護助手はあり?メリットと注意点

まとめ
  • 看護師になるには、指定された学校で学んで卒業し、看護師国家試験に合格する必要がある
  • 高卒なら大学・短大・専門学校で3〜4年、中卒なら5年一貫校などで5年が目安
  • 准看護師から2年課程(通信制を含む)に進んで看護師を目指すルートもある
  • 学校は合格率・実習先・学費の総額・奨学金・通学のしやすさで比べる
  • 受験資格や奨学金・給付金の条件は、募集要項や公的機関の最新情報で確認する
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この記事を書いた人

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