看護師が退職前に有給消化できない時の対処法

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「辞める前に有給を使いたいと言ったら、『そんな前例はない』と言われた」「シフトが決まっているから無理と断られた」「有給が40日近く残っているのに、使わずに辞めるしかないの?」——退職前の有給消化は、看護師がつまずきやすいポイントのひとつです。
この記事では、有給休暇の法律の基本と、退職前に有給を消化するための伝え方・スケジュールの立て方をまとめました。断られたときの相談先や、自分で伝えにくいときの方法も紹介します。
- 有給休暇の付与日数と時効の基本
- 退職前の有給消化は断れるのか
- 有給を消化するための伝え方と逆算スケジュール
- 断られたときの相談先
- 自分で伝えにくいときの選択肢
ゆい有給は「ご褒美」じゃなくて、働いた人に法律で認められた権利なんだ。後ろめたく思わなくて大丈夫だよ。
有給休暇の基本
年次有給休暇(有給・有休)は、労働基準法39条で定められています。雇い入れから6か月間継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤した人には、10日の有給休暇が与えられます。その後は勤続年数に応じて日数が増え、6年6か月以上で年20日になります。
| 勤続年数 | 6か月 | 1年6か月 | 2年6か月 | 3年6か月 | 4年6か月 | 5年6か月 | 6年6か月以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 付与日数(フルタイム) | 10日 | 11日 | 12日 | 14日 | 16日 | 18日 | 20日 |
パートなど所定労働日数が少ない人にも、日数に応じた有給休暇(比例付与)があります。また、有給休暇の請求権は2年で時効になるため、前年度に使い切れなかった分は翌年度まで繰り越せます。そのため、退職時に40日近く残っている人もいます。
2019年4月からは、年10日以上の有給休暇がある人について、使用者が年5日を取得させることが義務になりました。
退職前の有給消化は断れる?
勤務先には、事業の正常な運営を妨げる場合に、有給休暇を取る日を変更してもらう「時季変更権」があります。しかし、退職日を過ぎた日に変更することはできないため、退職前に残りの有給をまとめて使う場合は、時季変更権を使いにくいと考えられています。
「人が足りないから」「前例がないから」という理由だけで、有給の取得そのものを認めないことは、法律上問題があると考えられます。一方で、職場への影響を小さくするために、早めに伝えて引き継ぎの時間をとることは、円満に辞めるうえで大切です。
ゆい「有給は使えるのが当たり前」と知っているだけで、気持ちが少し楽になるよね。そのうえで、伝え方とタイミングを工夫していこう。
有給を消化するための伝え方
退職の申し出と一緒に伝える
有給消化の希望は、退職を伝えるときに一緒に伝えましょう。あとから伝えると、すでにシフトが組まれていて調整が難しくなります。自分で伝えるのが難しい場合の選択肢は、看護師の退職代行|使う前に知りたい選び方と注意点でまとめています。
例:「〇月〇日付で退職したいと考えています。残っている有給休暇〇日を、最終出勤日のあとに消化させていただきたいです。引き継ぎは〇日までに終えられるようにします。」
残日数を事前に確認する
給与明細や勤怠システムで、有給の残り日数を確認しておきましょう。わからない場合は、人事や事務に確認できます。前年度から繰り越した分も含めて数えておきましょう。
記録に残る形でも伝える
口頭で伝えても話が進まない場合は、メールや書面など、記録に残る形でも申請しておくと安心です。退職届の書き方は看護師の退職届・退職願の書き方と例文を参考にしてください。
退職日から逆算するスケジュール
- 退職日を決める次の職場の入職日や、賞与の支給日なども考えて決める。
- 有給の残り日数を数える土日・公休を除いて、何日分の出勤日を有給にあてられるか確認する。
- 最終出勤日を決める退職日から有給の日数を逆算して、最終出勤日を決める。
- 早めに申し出る就業規則の申し出期限を確認し、シフトが組まれる前に伝える。
- 引き継ぎを進める最終出勤日までに、受け持ちや委員会などの引き継ぎを終える。
退職の手続き全体のスケジュールは、看護師の退職手続き|円満に辞めるスケジュールと有給・書類で詳しくまとめています。
有給消化中に気をつけたいこと
有給消化に入ると職場に行かなくなりますが、退職日までは勤務先に在籍しています。次のような点に気をつけておきましょう。
- 貸与品(制服・名札・ロッカーの鍵など)の返却方法を、最終出勤日までに確認しておく
- 離職票・源泉徴収票・雇用保険被保険者証など、退職後に受け取る書類と送り先を確認しておく
- 健康保険や年金の切り替え時期(退職日の翌日から)を確認しておく
- 勤務先からの連絡に対応できるよう、連絡手段を決めておく
有給消化の期間は、心と体を休めたり、次の職場の準備をしたりする大切な時間です。引き継ぎを最終出勤日までに終わらせておくと、有給消化中に連絡が来て落ち着かない、ということも防げます。
断られたときの相談先
| 相談先 | 相談できること |
|---|---|
| 看護部長・人事部 | 直属の上司で話が進まないとき |
| 総合労働相談コーナー(都道府県労働局など) | 有給や退職のトラブルについての無料相談 |
| 労働基準監督署 | 労働基準法の違反が疑われるとき |
| 弁護士・法テラス | 未払い賃金の請求など、法的な手続きが必要なとき |
自分で伝えにくいときは退職代行も選択肢
上司との関係がつらい、何度伝えても話が進まないなど、自分で伝えるのが難しい場合は、退職代行に依頼する方法もあります。看護師専門の退職代行「ナスマモ」は、現役弁護士監修のもと、看護師経験のあるスタッフが退職の意思表示から残っている有休の消化サポートまで対応しています。
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ゆい有給を使い切って次の職場に行けると、気持ちにも体にも余裕が生まれるよ。遠慮しすぎず、早めに準備しようね。
看護師の有給消化に関するよくある質問
「有給消化は前例がない」と言われました
有給消化中に次の職場で働き始めてもいい?
パートでも有給はある?
ボーナスの前に辞めると損?
退職代行を使っても有給は使える?
「自分の場合は何日使えるのか」「どう伝えればいいのか」を、看護師経験のあるスタッフに無料で相談できます。
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- 有給休暇は、6か月の継続勤務と8割以上の出勤で10日付与され、時効は2年
- 退職前の有給消化では、退職日を過ぎた日への時季変更ができないため、時季変更権は使いにくいとされる
- 有給消化の希望は退職の申し出と一緒に伝え、退職日から逆算して最終出勤日を決める
- 話が進まないときは、総合労働相談コーナーなどに相談できる
- 自分で伝えにくい場合は、有休消化のサポートがある退職代行も選択肢になる
