看護師で抜けが多い人の対策|原因と確認漏れを防ぐ工夫

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「また抜けていたよ」と指摘されるたびに落ち込む、申し送りで伝え忘れが続いて自信をなくす——「看護師として抜けが多い」という悩みは、真面目に働いている人ほど深く抱え込みがちです。

ただ、看護の現場は多重課題・時間の制約・正確さの要求が重なり、誰でも抜けが起きやすい構造になっています。原因を分けて対策すれば、抜けは確実に減らせます。この記事では、抜けが起きる原因と、今日から使える具体的な工夫をまとめました。

この記事でわかること
  • 看護師の「抜け」が起きやすい場面と原因
  • 今日からできる、抜けを防ぐ7つの工夫
  • ミスが続くときの相談先と、報告の仕方
  • 抜けが起きにくい職場・働き方の選び方
  • 「向いてない」と感じたときの考え方
編集部ゆい

抜けが多いのは、能力の問題じゃなくて「記憶に頼る仕組み」になっていることが原因のことも多いよ。まずは仕組みから見直そう。

目次

看護師の「抜け」が起きやすい5つの場面

場面よくある抜け
与薬・点滴時間指定の薬の投与忘れ、中止の指示の見落とし
申し送り変更になった指示や、家族への説明内容を伝え忘れる
記録実施したケアの記録漏れ、バイタルの記入忘れ
検査・処置絶食の確認漏れ、前処置の実施忘れ、検体のラベル違い
入退院・転棟持参薬の確認漏れ、書類や物品の引き継ぎ漏れ

いずれも、「同時に複数のことを進めている最中に割り込みが入った」場面で起きやすいのが共通点です。

抜けが多くなる4つの原因

1. 多重課題と割り込み

点滴の準備中にナースコールが鳴り、対応して戻ったら次の処置の時間——という状況では、頭の中の「やることリスト」が途切れます。割り込みの直後は、抜けが起きやすいタイミングだと意識しておきましょう。

2. 記憶に頼った管理

「あとでやろう」と頭の中だけで覚えていると、忙しさに流されて忘れます。書き出す習慣がないと、業務量が増えたときに一気に抜けが増えます。

3. 優先順位が決まっていない

何から手をつけるかが決まっていないと、目の前のことに反応して動くことになり、時間指定の業務が後回しになります。

4. 疲れ・睡眠不足

夜勤や連勤で睡眠が不足すると、注意力は落ちます。体調が整っていない日は、普段以上に確認の手順を丁寧にする意識が必要です。

注意:自分を責めるだけでは減らない「気をつけます」という対策では、忙しくなると同じことが起きます。行動として何を変えるか(いつ、どこに、何を書くか)まで決めるのが改善のコツです。

抜けを防ぐ7つの工夫

1. 勤務開始5分でタイムテーブルを作る

受け持ちの患者さんごとに、時間指定のある業務(与薬、点滴の交換、検査、処置)を時間軸に書き出します。紙1枚に、時間順で並べるだけで、抜けはぐっと減ります。

2. 「終わったら消す」方式にする

チェック欄を作り、実施したらその場で消します。記録より先に、まずチェックを消すと決めておくと、やったかどうかの迷いがなくなります。

3. 割り込まれたら、戻る場所をメモする

ナースコールで中断するときは、「点滴準備・3号室まで」など一言だけメモしてから動きます。戻ったときに再開点がすぐわかります。

4. 指示変更は必ずその場で書き写す

口頭での指示変更は、聞いた直後にメモとカルテで確認します。後で確認しよう、が最も危険です。

5. 申し送りは項目を固定する

申し送りは、SBAR(状況・背景・評価・提案)や、自分なりの固定の順番で伝えると漏れにくくなります。伝える項目をメモ帳の表紙に書いておく方法もおすすめです。

6. ダブルチェックを形だけにしない

「確認お願いします」だけでは、相手も流して見てしまいます。薬剤名・量・時間を声に出して読み合わせると、間違いに気づきやすくなります。

7. 勤務終了前に3分の振り返り

終業前に、タイムテーブルを見ながら「消し忘れがないか」を確認します。その日のうちに気づければ、多くはリカバリーできます。

編集部ゆい

先輩が「抜けがない」ように見えるのは、記憶力がいいからじゃなくて、自分なりの型を持っているからなんだよ。

ミスをしたときの報告と、気持ちの整え方

まず患者さんの安全を確認して、すぐ報告する

抜けに気づいたら、患者さんへの影響を確認し、リーダーや医師にすぐに報告します。報告が遅れるほど対応の選択肢は狭くなります。言いにくくても、早いほど信頼は保たれます。

インシデントレポートは「責める書類」ではない

レポートは、同じことが起きない仕組みを作るための情報です。自分の落ち度を並べるのではなく、どの場面で、何がきっかけで起きたかを事実で書きましょう。

落ち込みが続くときは1人で抱えない

  • 同期や信頼できる先輩に話す
  • 教育担当や師長に、業務量や受け持ちの調整を相談する
  • 眠れない・食欲がないなどが続くときは、産業医や医療機関に相談する
注意:不注意が強く続く場合子どものころから忘れ物や段取りの苦手さが続いている、工夫しても改善しないという場合は、医療機関に相談することで対処法が見つかることもあります。自己判断で決めつけず、必要に応じて専門家に相談しましょう。

抜けが起きにくい職場・働き方

同じ看護師でも、職場の特徴によって「抜けの起きやすさ」は変わります。多重課題が少なく、業務の流れが決まっている職場では、負担が軽くなることがあります。

職場抜けが起きにくい理由確認したいこと
健診センター業務の流れが決まっていて、割り込みが少ない繁忙期の忙しさ
クリニック・外来受け持ちを長時間抱えない患者数、診療科の忙しさ
デイサービス医療処置が少なく、1日の流れが一定看護師の人数
訪問看護1件ずつ完結し、割り込みが少ない1人で判断する場面の多さ、オンコール
療養型・慢性期病棟急な変化が比較的少なく、業務が定型化しやすい受け持ち人数
ポイント:夜勤を減らすだけでも変わる睡眠不足は注意力に直結します。夜勤の回数を減らす、日勤のみの職場に移るといった働き方の変更で、抜けが減る人もいます。

「看護師に向いてない」と感じたときの考え方

抜けが続くと、「自分は看護師に向いていないのでは」と考えてしまいます。しかし、抜けの多くは本人の性格ではなく、業務量・仕組み・体調に原因があります。

STEP1どの場面で抜けが起きているかを1〜2週間記録する
STEP2「割り込み」「記憶頼り」「体調」のどれが多いかを見分ける
STEP3工夫を1つずつ試し、効果を確認する
STEP4業務量や受け持ちの調整を上司に相談する
STEP5改善しない場合は、業務の流れが合う職場へ移ることも検討する

自分に合う働き方を知っておく

「今の職場が忙しすぎるのか、自分に合っていないのか」は、ほかの職場を知らないと判断できません。転職サイトに登録して、健診やクリニック、訪問看護など、業務の流れが違う職場の求人を見てみるだけでも、選択肢が整理できます。すぐに転職しなくても情報収集として使えます。

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看護師の抜けに関するよくある質問

抜けが多いのは経験が浅いからですか?
経験が浅いうちは段取りに慣れていないぶん増えやすいですが、経験を重ねても受け持ちが増えれば抜けは起こります。仕組みで防ぐ工夫はどの経験年数でも役立ちます。
メモを取っても抜けてしまいます。
メモが複数に分散していないか確認しましょう。1か所にまとめ、時間順に並べ、終わったら消す形にすると管理しやすくなります。
先輩に注意されるのが怖くて報告できません。
報告が遅れるほど患者さんへの影響が大きくなります。言いにくい場合も、事実だけを簡潔に伝えましょう。強い叱責が続く場合は、師長や相談窓口に相談してください。
抜けが多いことを理由に転職してもいいですか?
業務量が多すぎる、割り込みが常態化しているなど、環境に原因がある場合は転職で改善することがあります。まずはどの場面で起きているかを整理してから判断しましょう。
まとめ
  • 看護師の抜けは、多重課題・割り込み・記憶頼りの管理・疲れが主な原因
  • タイムテーブルを作り、終わったら消す方式にするだけで抜けは減らせる
  • 割り込まれたら再開点をメモし、指示変更はその場で書き写す
  • 抜けに気づいたら患者さんの安全を確認し、すぐ報告する
  • 工夫しても改善しないときは、業務の流れが合う職場や、夜勤の少ない働き方も検討する
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この記事を書いた人

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