看護学校がつらい・辞めたいときの対処法と相談先

「毎日課題に追われて、何のためにがんばっているのかわからない」「実習がこわくて、学校に行くのがつらい」「看護師に向いていない気がする」——看護学校がつらいと感じるのは、決して珍しいことではありません。
この記事では、看護学校がつらい・辞めたいと感じる理由を整理し、理由別の対処法と、休学や退学を考える前に確認したいことをまとめました。ひとりで抱え込まずに相談できる窓口も紹介します。
- 看護学校がつらいと感じる主な理由
- 理由別の対処法
- 休学・退学を考える前に確認したいこと
- 学校の中と外の相談先
- 気持ちが限界のときにまずすること
ゆいつらいと感じるのは、あなたが弱いからではなく、それだけ毎日がんばっているからだよ。まずは何がつらいのかを、一緒に整理してみようね。
看護学校がつらいと感じる主な理由
看護学校のつらさには、いくつかの種類があります。自分がどれに当てはまるかを知ると、対処法が見つけやすくなります。
| 理由 | よくある悩み |
|---|---|
| 勉強・テスト | 覚える量が多い、テストが続く、再試験や留年が不安 |
| 実習 | 記録で眠れない、指導がこわい、患者さんとの関わりに悩む |
| 人間関係 | クラスになじめない、グループ活動がつらい、先生との関係 |
| お金・生活 | 学費や生活費の負担、アルバイトとの両立、家庭の事情 |
| 進路の迷い | 看護師に向いていない気がする、ほかにやりたいことができた |
| 体調 | 眠れない、食欲がない、朝起きられない |
一般に、看護学校は授業・演習・実習の密度が高く、自由に使える時間が少ない環境です。高校や前の職場と比べて「こんなに大変だと思わなかった」と感じるのは自然なことです。
つらさの理由は1つとは限りません。「実習で睡眠不足になり、勉強にも集中できず、人間関係もつらくなった」というように、いくつかの理由が重なっていることもあります。
理由別の対処法
勉強・テストがつらいとき
看護学校の勉強は量が多く、すべてを完璧にしようとすると苦しくなります。テストに出るところ、先生が強調したところから優先する、その日の授業をその日のうちに少しだけ見直す、友達と問題を出し合うなど、負担を減らす工夫をしてみましょう。再試験や進級の条件は、学生便覧や先生に早めに確認しておくと、不安が少し軽くなります。
実習がつらいとき
実習は、看護学校のつらさの中でも特に大きいと感じる人が多い場面です。記録で睡眠時間が削られる、指導者さんに質問されて答えられない、患者さんとの関わり方に悩むなど、つらさの形もさまざまです。実習は期間が決まっているため、「この実習が終わるまで」と区切って考えると、少し気持ちが楽になることがあります。記録が終わらないときは、ひとりで抱え込まず先生に相談しましょう。指導者さんからの質問は、学生を責めるためではなく、理解を確認して考えを深めてもらうためのものです。答えられなかったことは調べて翌日に伝えれば十分です。場面別の乗り切り方は、看護実習がつらいときの乗り切り方|記録・指導・睡眠で詳しくまとめています。
人間関係がつらいとき
看護学校はクラスの人数が少なく、グループで行う課題や実習も多いため、人間関係の悩みが大きくなりやすい環境です。全員と仲良くする必要はありません。話しやすい人が1人か2人いれば十分と考えると、少し気持ちが楽になります。いじめやハラスメントにあたるような状況であれば、学校の相談窓口に相談しましょう。
お金や生活が苦しいとき
学費や生活費の負担が大きいと、勉強に集中できなくなります。学校の学生課や事務室では、奨学金や授業料の減免、分納などについて相談できることがあります。退学を決める前に、お金の面で使える制度がないか確認しましょう。教科書代を抑える工夫は、看護学生の教科書代はいくら?節約のコツと卒業後の売り方も参考にしてください。
看護師に向いていない気がするとき
実習でうまくいかないと、「自分は看護師に向いていない」と感じることがあります。でも、学生のうちから看護がうまくできる人はいません。看護師の働き方は病棟だけでなく、クリニック、訪問看護、介護施設、保育園などさまざまです。病棟看護師に向いている人・向いていない人の特徴のように、働く場所によって求められる力が違うことも知っておくと、視野が広がります。
ゆい実習でうまくいかなかったことは、看護師に向いていない証拠ではなく、学んでいる途中の証拠だよ。できるようになったことにも目を向けてみてね。
休学・退学を考える前に確認したいこと
本当につらいときは、休学や退学を考えることもあるでしょう。それ自体は悪いことではありません。ただ、決める前に次のことを確認しておくと、後悔を減らせます。
- つらさの理由を書き出す何がつらいのか、それは一時的なものか、続いているものかを整理する。
- 休学という選択肢を確認する学校によっては休学制度があり、体調や家庭の事情で一度休んでから復学できることがある。条件は学生便覧で確認する。
- お金の条件を確認する奨学金や修学資金を借りている場合、退学すると返還が必要になることがある。返還の条件や時期を確認しておく。
- 信頼できる人に相談する担任の先生、家族、友人など、話を聞いてくれる人に気持ちを話してみる。
- 退学後の進路も考えておく別の学校や仕事に進む場合に、何が必要になるかを調べておく。
学校の中と外の相談先
| 相談先 | 相談できること |
|---|---|
| 担任・アドバイザーの先生 | 勉強、実習、進級、休学・退学の手続き |
| 学生相談室・保健室 | 気持ちのつらさ、体調、人間関係 |
| 学生課・事務室 | 学費、奨学金、授業料の減免や分納 |
| 家族・友人 | 気持ちを話す、生活面のサポート |
| 医療機関(心療内科・精神科など) | 眠れない、食欲がないなど体調の変化が続くとき |
| 公的な相談窓口 | 学校の人には話しにくいこと |
学校の人には話しにくい場合は、公的な相談窓口も利用できます。厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)」では、お住まいの地域の公的な相談窓口につながります。電話やSNSで相談できる窓口は、厚生労働省のウェブサイト「まもろうよ こころ」でも紹介されています。受付時間は窓口によって異なります。電話で話すのが苦手な人は、SNSやチャットで相談できる窓口を探してみるのもひとつの方法です。
気持ちが限界のときは、まず休む
眠れない日が続く、食事がとれない、朝起き上がれない、涙が止まらない——このような状態が続いているときは、勉強や実習より、休むことを優先してください。学校を休むことに罪悪感を持つ必要はありません。
- まずは睡眠と食事をとることを優先する
- 学校に連絡し、体調が悪いことを伝える
- 信頼できる人に、今の状態を話す
- 体調の変化が続く場合は、医療機関を受診する
- 好きなことや、ほっとできることをする時間を少しでも作る
「消えてしまいたい」と感じるほどつらいときは、ひとりで抱えずに、すぐに身近な人や上で紹介した相談窓口に連絡してください。
看護学校を乗り越えた先にあること
看護学校の勉強や実習で身につけたことは、看護師になってから患者さんを支える力になります。就職後にもつらい時期はあるかもしれませんが、学生のうちに「つらいときに相談する」「休む」経験をしておくことは、働き始めてからも役立ちます。ストレスとの付き合い方は、看護師のストレス解消法|仕事の疲れをためないリフレッシュ術も参考にしてください。
ゆいがんばり続けるだけが正解じゃないよ。休むことも、相談することも、自分を守るための大切な力なんだ。
看護学校がつらいときによくある質問
看護学校を辞めたいと思うのは甘え?
休学したら復学できる?
退学したら奨学金はどうなる?
実習だけがつらい場合はどうすればいい?
看護師以外の道に進むのはもったいない?
- 看護学校のつらさは、勉強・実習・人間関係・お金・進路・体調などが重なって起きることが多い
- 理由を整理すると、勉強の優先順位を決める、先生に相談するなど対処法が見つけやすくなる
- 休学・退学を考えるときは、休学制度と奨学金・修学資金の返還条件を確認する
- 学校の先生、学生相談室、学生課のほか、公的な相談窓口も利用できる
- 眠れない・食べられないなどの状態が続くときは、勉強より休むことを優先する