がん化学療法看護のおすすめ本6選|抗がん薬が不安な人に

「抗がん薬の投与を担当するのが怖い」「レジメンの名前を聞いても、どんな薬を使うのかわからない」「副作用の説明を患者さんにうまくできない」——がん化学療法(がん薬物療法)の看護は、薬剤の知識と安全な投与管理、副作用のケアまで、幅広い力が求められる分野です。
この記事では、化学療法に関わる看護師に向けて、がん化学療法看護のおすすめ本を6冊紹介します。基本がわかる入門書、持ち歩ける治療薬やレジメンの早引き本、セルフケア支援まで学べる本を、目的別に比較表つきでまとめました。
※当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。書籍の版や価格は変更されることがあるため、購入前に販売ページで最新の情報を確認してください。
- がん化学療法看護が難しく感じる理由
- がん化学療法看護の本を選ぶ4つのポイント
- 化学療法に関わる看護師におすすめの本6選と比較表
- 病棟・外来化学療法室など配属先別の選び方
- 安全な投与と勉強を続けるコツ
ゆい抗がん薬は、正しく扱えば患者さんの治療を支える大切な薬だよ。「怖い」と感じるのは、責任の重さをわかっている証拠。知識をつけて、安心して関われるようになろうね。
がん化学療法看護が難しく感じる3つの理由
薬剤とレジメンの種類が多い
がん薬物療法には、殺細胞性抗がん薬、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬など、作用の仕組みが異なる薬剤があります。さらに、複数の薬剤を組み合わせた治療計画(レジメン)も多く、レジメンごとに投与の順番や時間、注意する副作用が違うため、覚えることが多いのです。
投与管理に高い安全性が求められる
抗がん薬は、投与量や投与速度を誤ると患者さんに大きな影響が出る可能性があります。血管外漏出や過敏症(インフュージョンリアクション)への備えも必要です。また、看護師自身が抗がん薬にさらされないための曝露対策も欠かせません。
治療が生活のなかで続く
最近は外来で化学療法を受ける患者さんが増えています。自宅で副作用が出たときに患者さん自身が対処できるよう、セルフケアの支援や、治療を続けるかどうかの意思決定の支援も看護師の大切な役割です。
ゆい化学療法の看護は、投与の数時間だけじゃなくて、次の治療までの生活を支えることでもあるんだ。患者さんの暮らしをイメージしながら学ぶと、説明の仕方も変わってくるよ。
がん化学療法看護の本を選ぶ4つのポイント
1. 発行年が新しい本を選ぶ
がん薬物療法は、新しい薬剤やレジメンが次々に登場する分野です。数年前の本では、現在よく使われている薬剤が載っていないこともあります。特に治療薬やレジメンの本は、発行年と版を確認してから選びましょう。
2. 入門書と早引き本を組み合わせる
化学療法の流れや考え方を学ぶ入門書と、薬剤やレジメンをすぐに調べられる早引き本では役割が違います。入門書で基本を学び、早引き本を現場で使うという組み合わせがおすすめです。
3. 副作用のケアとセルフケア支援が書かれているか
悪心・嘔吐、骨髄抑制、末梢神経障害、皮膚障害など、副作用の観察とケアは化学療法看護の中心です。患者さんへの説明やセルフケア指導のポイントが書かれている本を選ぶと、実践に生かしやすくなります。
4. 配属先で多い治療に合わせる
病棟、外来化学療法室、混合病棟など、配属先によって関わる治療やがんの種類は違います。自分の職場でよく使われるレジメンが載っているかを確認して選びましょう。
がん化学療法看護のおすすめ本6選
ここからは、化学療法に関わる看護師におすすめの本を、入門書から順に紹介します。
1. がん薬物療法看護 はじめてBOOK
がん薬物療法の流れに沿って、初心者が必要な知識を厳選した入門書です。外来化学療法を中心に、投与管理や副作用の観察・ケア、免疫療法、がんゲノム医療、意思決定支援、セルフケア支援、曝露対策まで扱っています。ロングセラーの入門書「がん化学療法看護 はじめの一歩」を、現在の臨床に合わせて刷新した本です。
がん専門病院での看護の実践をもとに、患者さんが日常生活のなかで治療を続けるために看護師が知っておきたいことをまとめた本です。治療の流れに沿った構成なので、どの場面で何をすればよいかがイメージしやすくなっています。
がん薬物療法に初めて関わる人はもちろん、学び直しや後輩指導にも使えます。曝露対策や意思決定支援など、新しいテーマにも対応している点が心強い1冊です。
2. 知識をギュッ!がん薬物療法のキホンとマネジメント
腫瘍内科医、がん薬物療法の認定看護師、専門薬剤師が協力して作った、がん薬物療法の入門書です。レジメンの考え方、投与前のアセスメント、投与管理、退院後のセルフマネジメント、薬剤の特徴と副作用などを、イメージイラストや図解で解説しています。早調べのレジメンリストつきです。
医師・看護師・薬剤師の3つの視点で書かれているため、チームで治療を進めるうえで必要な知識がバランスよく学べます。小さめの判型で、持ち歩きやすいのも特長です。
「お守り本」というタイトルのとおり、困ったときにさっと開いて確認する使い方に向いています。化学療法の担当になったばかりで、大事なことだけをまず押さえたい人におすすめです。
3. ひとりだちできるがん化学療法看護
新人看護師や、化学療法に初めて関わる看護師、業務に慣れていない看護師が学ぶべき基本的な処置・検査・治療・ケアの知識や技術をまとめた本です。無料の動画がついています。
知識だけでなく、投与の準備や手順などの技術面を確認したい人に向いた本です。動画を見ながら学べるため、文字だけではイメージしにくい手技を理解するのに役立ちます。
病棟で化学療法の患者さんを受け持つようになったばかりの人が、ひとり立ちに向けて準備する本としておすすめです。実際の手順は院内のマニュアルと照らし合わせて確認しましょう。
4. がん治療薬まるわかりBOOK 第2版
がん薬物療法に関わる看護師が知っておきたい薬剤の知識を、簡潔にまとめた本です。副作用対策、安全管理、セルフケア指導のポイントや、エキスパートからのアドバイスも載っています。第2版では新薬の追加や分類の見直しに対応しています。
薬剤ごとに特徴や副作用、看護のポイントを確認できる、現場での調べもの用に向いた本です。シリーズのなかでもロングセラーで、病棟に置いてある職場も多い定番の1冊です。
初めて扱う薬剤が出てきたときや、患者さんに副作用の説明をする前に確認する使い方ができます。新しい薬剤については、添付文書や院内の情報もあわせて確認しましょう。
5. がん薬物療法レジメンまるわかりBOOK 第2版
現在の臨床でよく投与されるレジメンを98種類収録した早引き本です。レジメンをアルファベット順に並べ、レジメン名・臓器別・薬剤名別の早引きリストがついています。投与の流れに沿ったポイント、注意したい副作用、ケアと患者指導のポイントを確認できます。
外来化学療法室や、さまざまながんの患者さんが入院する混合病棟で特に役立つ本です。レジメン名から投与の流れと注意点をすぐに確認できるため、初めて担当するレジメンの予習に使えます。
中心静脈ポートのトラブル対応など、資料も収録されています。第2版で収録数が増え、皮下注製剤などにも対応しているため、初版を持っている人も買い替えを検討するとよいでしょう。
6. がん化学療法ケアガイド 第3版
治療開始前から始めるアセスメントとセルフケア支援をテーマに、医学的な知識から実践的な看護までを専門看護師らが解説した本です。第3版では新しい薬剤やレジメン、副作用の情報が加わり、AYA世代や内服の抗がん薬治療へのケアなどの項目も新たに収載されています。
読み応えのある専門書で、治療を受ける患者さんを生活者として支える視点が深く学べます。副作用対策だけでなく、セルフケア支援のための関わり方まで丁寧に書かれています。
化学療法の看護に慣れてきて、患者さん一人ひとりに合わせた支援を考えたい人におすすめです。がん看護の専門性を高めたい人や、認定看護師を目指す人の学習にも役立ちます。
がん化学療法看護のおすすめ本の比較表
| 本 | 種類 | こんな人に |
|---|---|---|
| がん薬物療法看護 はじめてBOOK | 入門書 | 化学療法に初めて関わる |
| 知識をギュッ!がん薬物療法のキホン | 入門書(小型) | 要点をコンパクトに押さえたい |
| ひとりだちできるがん化学療法看護 | 技術書(動画つき) | 処置や手順を確認したい |
| がん治療薬まるわかりBOOK | 早引き(薬剤) | 薬剤をさっと調べたい |
| がん薬物療法レジメンまるわかりBOOK | 早引き(レジメン) | レジメンを調べる機会が多い |
| がん化学療法ケアガイド | 専門書 | アセスメントと支援を深めたい |
配属先・目的別の選び方
病棟で化学療法の患者さんを受け持ち始めた人
まずは「がん薬物療法看護 はじめてBOOK」で、化学療法の流れと看護の基本を学びましょう。投与の手順に不安がある場合は「ひとりだちできるがん化学療法看護」を組み合わせると、知識と技術の両面から準備できます。
外来化学療法室に配属された人
外来化学療法室では、1日に多くのレジメンを扱います。入門書で基本を固めたうえで、「がん薬物療法レジメンまるわかりBOOK」と「がん治療薬まるわかりBOOK」を早引き用に手元に置いておくと安心です。患者さんが自宅で副作用に対処できるよう、セルフケア指導の内容も確認しておきましょう。
患者さんへの支援を深めたい人
化学療法の看護に慣れてきたら、「がん化学療法ケアガイド」で治療開始前からのアセスメントとセルフケア支援を学びましょう。治療の選択や継続に悩む患者さんへの関わり方を考えるうえでも役立ちます。
ゆい化学療法の副作用の説明は、患者さんが「自分でできること」がわかるように伝えるのがコツだよ。本でセルフケアのポイントを確認して、自分の言葉で伝えられるようにしておこうね。
安全な投与と勉強を続ける5つのコツ
- 投与前の確認を習慣にする患者さん、薬剤、投与量、投与経路、投与時間、レジメンの順番を、院内の手順に沿って毎回確認する。
- 副作用の出やすい時期を知るレジメンごとに、副作用が出やすい時期を確認し、観察と説明に生かす。
- 血管外漏出と過敏症に備える起こりやすい薬剤と初期症状、起きたときの対応を院内のマニュアルで確認しておく。
- 曝露対策を徹底する抗がん薬を扱うときの防護具や、排泄物の取り扱いのルールを守る。
- 担当したレジメンを記録する担当したレジメンと気づいたことをノートにまとめ、早引き本に書き込んでいく。
がん患者さんの苦痛のケアについても学びたい人は緩和ケアのおすすめ本7選を、薬の知識を広く身につけたい人は看護師におすすめの薬の本7選もあわせて読んでみてください。
がん化学療法看護の本に関するよくある質問
化学療法の看護を初めて学ぶなら最初の1冊は?
「がん化学療法」と「がん薬物療法」は何が違う?
古い版の本を使っても大丈夫?
外来化学療法室で働くならどの本がいい?
抗がん薬の曝露対策はどの本で学べる?
がん看護の専門性を高めるには?
- がん化学療法看護では、薬剤・レジメン・副作用・曝露対策と幅広い知識が求められる
- 新しい薬剤が増える分野なので、発行年と版を確認して本を選ぶ
- 入門書で基本を学び、治療薬やレジメンの早引き本を現場で使う
- 慣れてきたら、アセスメントとセルフケア支援を深める専門書に進む
- 投与や曝露対策は、必ず院内の基準と医師・薬剤師の指示に従う