認定看護師の19分野一覧|役割・仕事内容・なり方

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「認定看護師を目指したいけど、どんな分野があるの?」「19分野って何が含まれるの?」——認定看護師の制度は、2020年度から特定行為研修を組み込んだ新しい教育課程が始まり、分野も21分野から19分野に再編されました。そのため、古い情報と新しい情報が混ざって、わかりにくくなっています。

この記事では、認定看護師の19分野の一覧と、それぞれの役割・活躍の場を領域別に整理し、旧分野との対応、分野の選び方、なるまでの流れ、資格取得後の働き方までまとめました。受講の条件や費用、職場の支援制度をくわしく知りたい人は認定看護師を目指す準備|受講条件・費用・職場の支援制度もあわせてどうぞ。

この記事でわかること
  • 認定看護師とは何か、3つの役割
  • 19分野の一覧と、領域別の特徴
  • 旧21分野との対応と、特定行為研修との関係
  • 自分に合う分野の選び方
  • 認定看護師になるまでの流れと、取得後の働き方
編集部ゆい

認定看護師は「その分野のスペシャリスト」として、現場の看護の質を上げる役割。分野選びは、今の経験と、これからやりたい看護の両方から考えるといいよ。

目次

認定看護師とは

認定看護師は、日本看護協会が認定する資格で、特定の看護分野で熟練した看護技術と知識を持つと認められた看護師です。役割は大きく3つあります。

役割内容
実践その分野で水準の高い看護を、患者さんやご家族に提供する
指導看護職に対して、知識や技術を教える
相談看護職からの相談に応じ、助言する

新しい教育課程(B課程)では特定行為研修が組み込まれており、修了すると、医師の手順書にもとづいて特定行為を行えるようになります。

認定看護師の19分野一覧

分野主な役割・活躍の場
感染管理院内の感染予防・対策、職員教育
がん放射線療法看護放射線治療を受ける患者さんの副作用の予防とケア
がん薬物療法看護抗がん剤治療を受ける患者さんの副作用の管理、安全な投与
緩和ケア苦痛の緩和、終末期の患者さんとご家族の支援
クリティカルケア救急・集中治療領域の重症患者さんの管理
呼吸器疾患看護COPDなどの呼吸器疾患の管理、人工呼吸器の管理
在宅ケア在宅で療養する人の生活支援、看取り
手術看護手術を受ける患者さんの周術期の看護、術中の安全管理
小児プライマリケア子どもの急な病気への対応、予防、家族への支援
新生児集中ケアNICUでの新生児のケア、家族への支援
心不全看護心不全の悪化予防、生活指導、再入院の予防
腎不全看護透析や慢性腎臓病の患者さんの生活支援
生殖看護不妊治療を受ける人や、妊娠・出産に関わる支援
摂食嚥下障害看護嚥下機能の評価、誤嚥の予防、口から食べる支援
糖尿病看護血糖管理の支援、足病変の予防、療養指導
乳がん看護乳がんの患者さんの治療中から治療後までの継続支援
認知症看護認知症の人への対応、家族への支援、地域との連携
脳卒中看護脳卒中の急性期から回復期・生活期までの支援
皮膚・排泄ケア褥瘡・ストーマ・失禁のケア

領域別に見る各分野の特徴

がんに関わる分野(4分野)

がん放射線療法看護、がん薬物療法看護、緩和ケア、乳がん看護の4分野です。治療の副作用の管理から、つらさの緩和、治療後の生活の支援まで、がん患者さんの長い経過に寄り添う役割を担います。

急性期・周術期の分野(5分野)

クリティカルケア、手術看護、新生児集中ケア、呼吸器疾患看護、脳卒中看護です。命に関わる場面での高度な管理と判断が求められます。ICUや手術室、NICUなど、専門性の高い部署で活躍します。

慢性疾患・生活習慣に関わる分野(4分野)

心不全看護、腎不全看護、糖尿病看護、摂食嚥下障害看護です。患者さんが病気と付き合いながら生活を続けられるよう支えることが中心で、外来や在宅との連携も多い分野です。

組織全体・生活の場に関わる分野(4分野)

感染管理、在宅ケア、認知症看護、皮膚・排泄ケアです。感染管理は病院全体の感染対策を担い、在宅ケアや認知症看護は地域で暮らす人を支えます。皮膚・排泄ケアは、急性期から在宅まで幅広い場で必要とされます。

小児・生殖に関わる分野(2分野)

小児プライマリケアと生殖看護です。子どもの健康と家族を支える役割や、不妊治療を受ける人の心身の支援を担います。

編集部ゆい

今の部署でよく出会う患者さんの課題から、分野を考えるのもひとつの方法。毎日の看護の中で「もっと知りたい」と思うことがヒントになるよ。

旧21分野との対応

2020年度からの新しい教育課程で、いくつかの分野が統合・名称変更されました。旧分野で認定を受けた人の資格も、引き続き有効です。

旧分野新分野
救急看護、集中ケアクリティカルケア
緩和ケア、がん性疼痛看護緩和ケア
がん化学療法看護がん薬物療法看護
慢性呼吸器疾患看護呼吸器疾患看護
慢性心不全看護心不全看護
透析看護腎不全看護
訪問看護在宅ケア
脳卒中リハビリテーション看護脳卒中看護
不妊症看護生殖看護
小児救急看護小児プライマリケア

※分野や教育課程の詳細は変更されることがあります。最新の情報は日本看護協会の公式情報で確認してください。

自分に合う分野の選び方

  • 今の経験を棚卸しする受験には、その分野での実務経験が必要です。今の部署の経験がどの分野につながるかを確認します。
  • 「もっと深めたい」ことを書き出す日々の看護で、もっと知りたい・できるようになりたいと感じることを書き出します。
  • 取得後の働き方をイメージする病院の中で活動するのか、在宅や地域で活動するのか、どんな場で活躍したいかを考えます。
  • 職場のニーズを確認する職場に同じ分野の認定看護師がいるか、支援してもらえるかを上司に相談します。

認定看護師になるまでの流れ

段階内容
1. 実務経験を積む看護師として通算5年以上、そのうち3年以上は希望する分野の経験が必要
2. 教育課程に入学する日本看護協会が認定した教育機関で、選考を受けて入学する
3. 教育課程を修了する1年程度の課程で学ぶ(分野・教育機関によって異なる)。特定行為研修も含まれる
4. 認定審査に合格する日本看護協会の認定審査を受け、合格すると認定される
5. 5年ごとに更新する活動の実績などをもとに更新の審査を受ける

受講中の働き方や費用、職場の支援制度の確認ポイントは認定看護師を目指す準備、より専門性の高い専門看護師との違いは専門看護師とは?認定看護師との違いで解説しています。

資格取得後の働き方と手当の考え方

  • 病棟で実践しながら、院内の相談・指導を担う:所属部署で働きながら、他部署からの相談に応じる
  • 専従・専任として活動する:感染管理や皮膚・排泄ケアなどでは、組織横断的に活動するポジションもある
  • 外来や在宅で活動する:専門外来や訪問看護で、地域の患者さんを支える
  • 手当や役割は職場によって違う:資格手当の有無や金額は職場ごとに異なるため、取得前に確認しておく
ポイント:資格を活かせる職場かどうかも大切資格を取っても、活動の時間が確保されていない職場では、力を十分に発揮しにくいことがあります。取得後にどのような役割を任されるかを、上司と事前に話しておきましょう。資格を活かせる職場への転職を考える人は、看護師のダブルライセンスおすすめ9選も参考にしてください。

資格を活かせる職場を探すには

認定看護師の資格を評価してくれる職場や、取得を支援してくれる職場を探したいときは、転職サイトの担当者に相談すると、手当や活動の実態まで確認してもらえます。

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認定看護師に関するよくある質問

認定看護師と専門看護師の違いは何ですか?
認定看護師は特定の分野で熟練した看護を実践する役割、専門看護師は大学院で学び、より複雑な課題に対して組織全体を見ながら調整や研究も担う役割です。取得の方法も異なります。
旧課程の認定看護師は資格がなくなりますか?
旧課程で認定を受けた人の資格は引き続き有効です。特定行為研修を追加で修了することで、新しい課程と同様の実践ができるようになる道もあります。
働きながら教育課程を受講できますか?
教育機関によっては、eラーニングと集合研修を組み合わせた課程もあります。ただし実習などもあるため、職場の支援や勤務の調整が必要になることが多いです。
どの分野が人気ですか?
人数が多い分野としては、感染管理や皮膚・排泄ケア、緩和ケアなどがよく挙げられます。ただし、人気よりも自分の経験とやりたい看護に合うかで選ぶことが大切です。
訪問看護で働きながら認定看護師を目指せますか?
在宅ケアや皮膚・排泄ケア、緩和ケアなど、訪問看護の経験が活きる分野があります。受験資格となる実務経験の条件を確認し、事業所の支援が受けられるか相談してみましょう。
認定看護師になると給料は上がりますか?
資格手当が支給される職場もありますが、金額や有無は職場によって異なります。資格を活かして専従の役割や管理職になることで、結果として収入が上がることもあります。
まとめ
  • 認定看護師は、特定の分野で実践・指導・相談の役割を担う日本看護協会の資格
  • 2020年度からの新しい教育課程で19分野に再編され、特定行為研修が組み込まれた
  • がん・急性期・慢性疾患・生活の場・小児と生殖の領域に分けると全体像がつかみやすい
  • 分野は、今の経験・深めたいこと・取得後の働き方・職場のニーズから選ぶ
  • 取得後の手当や役割は職場によって違うため、事前に確認しておく

どの分野を選ぶかは、これまでの経験とこれから目指す看護をつなぐ大切な決断です。気になる分野があれば、まずは職場の認定看護師に話を聞いてみるところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

公的データと公開情報をもとに、看護師の転職・働き方の情報を整理してお届けしています。

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