看護師国家試験の合格率とボーダー|第115回の結果と推移

「看護師国家試験って、どれくらいの人が受かるの?」「ボーダーは何点?」「必修で落ちることもあるって本当?」——国試を控えた看護学生にとって、合格率や合格ラインは気になるポイントです。
この記事では、看護師国家試験の合格率と合格基準(ボーダー)を、最新の第115回の結果と過去の推移でまとめました。数字の見方と、合格ラインを確実に超えるための勉強の進め方も紹介します。
- 第115回看護師国家試験の合格率と合格者数
- 必修問題と一般・状況設定問題の合格基準
- 過去6回の合格率とボーダーの推移
- 新卒と既卒で合格率が大きく違う理由
- 第116回の日程と、合格ラインを超える勉強法
ゆい合格率は約9割と高いけれど、「みんな受かるから大丈夫」ではないんだ。どこで落ちる人がいるのかを知っておくと、対策の優先順位が見えてくるよ。
第115回看護師国家試験の合格率
2026年2月に実施された第115回看護師国家試験の結果は、次のとおりです(厚生労働省の発表)。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 59,614人 | 52,666人 | 88.3% |
| 新卒 | 54,036人 | 50,862人 | 94.1% |
| 既卒(全体−新卒で算出) | 5,578人 | 1,804人 | 約32.3% |
全体の合格率は88.3%で、新卒に限ると94.1%でした。一方、既卒の合格率は約3割にとどまっています(既卒の数字は、全体から新卒を引いて算出した値です)。
看護師国家試験の合格基準(ボーダー)
試験の構成
| 問題の種類 | 問題数 | 配点 |
|---|---|---|
| 必修問題 | 50問 | 1問1点(50点満点) |
| 一般問題 | 130問 | 1問1点 |
| 状況設定問題 | 60問 | 1問2点 |
試験は午前・午後の2回に分かれ、合計240問が出題されます。
2つの基準を両方満たす必要がある
看護師国家試験は、必修問題と、一般問題・状況設定問題の2つの基準を両方満たして合格です。どちらか一方でも基準に届かなければ不合格になります。ボーダーを考えるときは、この2つを分けて考えるのがポイントです。
- 必修問題毎年、8割(40点)以上が合格基準。点数が決まっている「絶対評価」。
- 一般・状況設定問題合格点は年度によって変わる。第115回は249点満点中166点以上。
採点から除外される問題があると、満点の点数が変わることがあります。第115回の一般・状況設定問題の満点が249点なのはそのためです。
過去の合格率とボーダーの推移
| 回(実施年) | 全体の合格率 | 新卒の合格率 | 一般・状況設定の合格点 |
|---|---|---|---|
| 第115回(2026年) | 88.3% | 94.1% | 166点/249点 |
| 第114回(2025年) | 90.1% | 95.9% | 148点/250点 |
| 第113回(2024年) | 87.8% | 93.2% | 158点/250点 |
| 第112回(2023年) | 90.8% | 95.5% | 152点/249点 |
| 第111回(2022年) | 91.3% | 96.5% | 167点/250点 |
| 第110回(2021年) | 90.4% | 95.4% | 159点/250点 |
※第114回以前の数値は、国家試験対策の情報サイトの集計をもとにしています。正確な数値は厚生労働省の発表で確認してください。
全体の合格率は88〜91%前後で推移しています。一方、一般・状況設定問題の合格点は、148点から167点まで、年度によって20点近く変わっています。問題の難しさによって合格点が上下するため、「去年のボーダーなら受かる」という考え方は危険です。
ゆいボーダーは年によって動くから、模試では合格点ぎりぎりではなく、余裕をもって超えることを目標にしようね。
新卒と既卒で合格率が大きく違う理由
第115回では、新卒の合格率が94.1%なのに対し、既卒は約3割でした。差が大きい理由として、次のようなことが考えられます。
- 卒業後は学校の授業や模試、友人との勉強の機会が減る
- 働きながら勉強すると、まとまった勉強時間を取りにくい
- 前年に不合格だった分野の苦手が、そのまま残りやすい
- 一人で勉強すると、ペースを保ちにくい
既卒で受験する人は、苦手分野の洗い出しと、毎日の勉強時間の確保を早めに始めることが大切です。予備校の講座や通信の模試を使って、ペースを作る人もいます。
第116回看護師国家試験の日程
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 試験日 | 2027年2月14日(日) |
| 受験申込 | 2026年11月6日(金)〜11月27日(金) |
| 合格発表 | 2027年3月24日(水)午後2時 |
※2026年8月の厚生労働省の公示をもとにした情報です。申込の方法や必要書類は、学校の案内と厚生労働省の公示で必ず確認してください。
合格ラインを確実に超えるための勉強の進め方
- 必修は満点を目指す必修問題集を繰り返し、40点ではなく45点以上を安定して取れるようにする。
- 過去問で出題の傾向をつかむ過去5年分程度を繰り返し解き、よく出るテーマを押さえる。
- 模試で現在地を確認する模試の結果から苦手分野を洗い出し、優先順位をつけて復習する。
- 状況設定問題に慣れる1問2点で配点が大きい。事例を読んで判断する練習を重ねる。
- 直前期は新しい教材を増やさない使い慣れた問題集の見直しに時間を使う。
勉強を始める時期と年間計画は看護師国家試験の勉強法|いつから始めるかと年間計画で、問題集の選び方は看護師国試の問題集・参考書おすすめ7選で詳しく紹介しています。
既卒で受験する人の勉強の進め方
既卒の合格率は新卒より大きく下がるため、一人でも続けられる仕組みづくりが合否を分けます。
- 前回の自己採点を見直す必修と一般・状況設定のどちらが足りなかったのか、どの分野で落としたのかを確認する。
- 1日の勉強時間を決める働きながらなら平日1〜2時間、休日3〜4時間など、無理なく続けられる時間を決めて固定する。
- 模試を定期的に受ける本番までに複数回受け、点数の推移で勉強の効果を確認する。
- 相談できる相手を持つ同じ既卒の仲間、予備校、学校の先生など、ペースを確認し合える相手がいると続けやすい。
医療現場で働きながら勉強する場合は、日勤のみの職場を選ぶなど、勉強時間を確保しやすい働き方を考えるのもひとつの方法です。看護助手の働き方は看護助手とは|仕事内容・資格・看護師との違いでまとめています。
合格発表のあとにすること
合格しただけでは、看護師として働くことはできません。合格後は、看護師免許の申請(籍登録)が必要です。
- 合格を確認する合格発表の日に、厚生労働省のホームページなどで受験番号を確認する。合格証書も届く。
- 免許の申請書類をそろえる申請書、戸籍抄本など、診断書、登録免許税の収入印紙などを準備する。
- 住所地の保健所に申請する申請の窓口は、住所地を管轄する保健所。就職先がまとめて案内してくれることもある。
- 免許証が届くまで申請から免許証が届くまでには数か月かかることがある。届くまでの扱いは、就職先の案内に従う。
申請に必要な書類や手順は変わることがあるため、学校の案内や厚生労働省・保健所の情報で確認しましょう。入職前にやっておきたい準備は、看護師の内定から入職前にやることも参考になります。
国試が終わると、使っていた参考書や問題集が不要になる人も多いでしょう。後輩に譲る、買取に出すなど、処分の方法は早めに決めておくと、引っ越しや入職の準備がスムーズです。
看護師国家試験の合格率に関するよくある質問
看護師国家試験は難しい?
ボーダーはいつわかる?
必修で落ちる人は多い?
自己採点はいつするのがいい?
合格率が下がった年は難しかった?
不合格だった場合、次はいつ受けられる?
- 第115回の合格率は全体88.3%、新卒94.1%、既卒は約3割
- 合格には、必修8割(40点)以上と、一般・状況設定の合格点の両方が必要
- 一般・状況設定の合格点は年度によって20点近く変わる
- 第116回は2027年2月14日実施、申込は2026年11月6日〜27日
- 必修は満点を目指し、模試で苦手を洗い出して余裕をもって合格ラインを超える