看護実習の行動計画の書き方|例文と発表のコツ

「行動計画、毎日書くのが大変」「何をどこまで書けばいいの?」「朝の発表で指導者さんに突っ込まれて答えられない」——看護実習で、行動計画に悩む看護学生は多いでしょう。
この記事では、看護実習の行動計画の書き方と例文、指導者への発表のコツをまとめました。毎日の記録時間を短くするための工夫も紹介します。
- 行動計画に書く基本の項目
- 時間ごとのスケジュールの立て方
- 目標・観察項目・援助計画の書き方と例文
- 指導者への発表のコツ
- 行動計画を効率よく書く工夫
ゆい行動計画は「今日、誰に、何を、なぜ、どうやって」を整理するためのもの。ここがしっかりしていると、実習中に迷うことがぐっと減るよ。
看護実習の行動計画とは
行動計画とは、その日の実習で受け持ち患者さんにどんな看護を、いつ、どのように行うかをまとめた計画です。多くの実習では、朝に指導者へ発表し、助言を受けてから実施します。
行動計画は、看護過程で立てた看護計画を、その日の患者さんの状態に合わせて具体的にしたものです。看護計画の書き方は看護計画の書き方|OP・TP・EPの例文で解説しています。
行動計画に書く基本の項目
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 今日の目標 | 実習生としての目標と、患者さんに対する目標 |
| 患者さんの今日の予定 | 検査、リハビリ、処置、面会など |
| 時間ごとのスケジュール | 何時に何をするか |
| 観察項目 | 何を観察するか(バイタルサイン、症状、表情など) |
| 援助の内容と方法 | 援助の手順、注意点、根拠 |
| 報告のタイミング | いつ、誰に、何を報告するか |
毎日すべての項目を細かく書くのは大変ですが、項目がそろっていると、指導者も助言しやすくなります。様式は学校や実習先によって異なります。決められた様式に、上の項目がどこに入るかを確認してから書き始めましょう。
時間ごとのスケジュールの立て方
スケジュールは、患者さんの予定を先に入れてから、自分の援助を当てはめるのが基本です。
- 患者さんの予定を確認する検査、リハビリ、食事、点滴、面会の時間を確認する。
- 病棟の流れを確認する検温の時間、昼食、ケアの時間、申し送りなど。
- 援助の時間を決める患者さんの負担が少なく、予定と重ならない時間を選ぶ。
- 報告と記録の時間を入れる援助のあとに報告する時間、記録をまとめる時間も確保する。
| 時間 | 内容の例 |
|---|---|
| 8:30 | 挨拶、行動計画の発表、情報収集 |
| 9:30 | バイタルサイン測定、全身状態の観察 |
| 10:00 | 指導者へ報告 |
| 10:30 | 全身清拭・寝衣交換(指導者と一緒に) |
| 11:30 | 援助後の観察、報告 |
| 12:00 | 昼食の配膳・食事の観察 |
| 13:00 | 休憩 |
| 14:00 | リハビリ見学、コミュニケーション |
| 15:00 | バイタルサイン測定、指導者へ最終報告 |
| 15:30 | カンファレンス |
ゆい援助の時間は少し余裕をもって組んでおくと安心。患者さんの体調や病棟の都合で予定がずれることはよくあるからね。
目標の書き方と例文
目標は、その日のうちに達成できたかどうかを判断できる形で書きます。「〜を理解する」より「〜を説明できる」「〜を実施できる」のほうが評価しやすくなります。
・全身清拭を、患者さんの疲労に配慮しながら30分以内に実施できる。
・午後のリハビリに意欲的に参加できる。
観察項目の書き方と例文
観察項目は、なぜそれを観察するのかがわかるように、患者さんの病態や看護問題と結びつけて書きます。
・下肢の浮腫の有無と程度:体液の貯留を把握するため
・体重、尿量:水分バランスを評価するため
・活動時の息切れ、倦怠感の有無:活動の負荷を判断するため
援助計画の書き方と例文
援助計画は、手順・注意点・根拠をセットで書くと、指導者にも伝わりやすくなります。
全身清拭の例
バイタルサイン測定の例
車いすへの移乗の例
食事の観察・介助の例
コミュニケーションの例
実習の領域ごとに意識したいポイント
| 領域 | 行動計画で意識したいこと |
|---|---|
| 基礎看護学 | 援助の手順と根拠を丁寧に書く。安全確認を必ず入れる |
| 成人看護学(急性期) | 術後の観察項目と報告の基準を具体的に。時間ごとの変化を追う |
| 成人看護学(慢性期) | セルフケアや退院指導の進み具合を目標にする |
| 老年看護学 | 生活リズム、転倒予防、認知機能に合わせた声かけ |
| 小児看護学 | 発達段階に合わせた関わりと、家族への支援 |
| 母性看護学 | 母子それぞれの観察項目と、授乳・育児の支援 |
指導者への発表のコツ
- 1〜2分で話す全部を読み上げず、目標・主な援助・報告のタイミングを中心に話す。
- 根拠を一言添える「〇〇のため、△△を観察します」と、理由をあわせて伝える。
- 前日からの変化を伝える夜間の様子や、今朝の状態で計画を変えた点を伝える。
- 相談したいことをはっきり言う「清拭の時間について相談させてください」など、助言がほしい点を伝える。
修正を求められたときの対応
指導者から修正を求められるのは、よくあることです。落ち込まず、次のように対応しましょう。
- 指摘された内容をメモし、わからない点はその場で確認する
- すぐに直せる点は、その場で修正して再度確認してもらう
- 時間が必要な場合は、援助の前までに修正する
- 翌日以降の計画にも、指摘を生かす
行動計画を効率よく書く工夫
- 型をつくるよく行う援助(清拭、バイタル測定、移乗など)の手順と注意点を、自分用のテンプレートにしておく。
- 前日の記録を見直す前日の評価から、今日変えることだけを書き足す。
- 情報収集の時間を決めるカルテを見る項目をあらかじめ決めておき、短時間で情報を集める。
- 寝る時間を決める記録に時間をかけすぎて睡眠不足にならないよう、終わらせる時間を決める。
実習の記録がつらいと感じたときは、看護実習がつらいときの乗り切り方も読んでみてください。看護過程や記録の参考書は、実習記録・看護過程の本おすすめ7選で紹介しています。
看護実習の行動計画に関するよくある質問
行動計画は手書き?パソコン?
患者さんの予定が急に変わったら?
援助ができない日は何を書けばいい?
行動計画に何時間くらいかけるもの?
- 行動計画は、その日の看護を「いつ・何を・なぜ・どうやって」行うかをまとめたもの
- スケジュールは、患者さんの予定を先に入れてから援助を当てはめる
- 目標は達成できたか判断できる形で、援助は手順・注意点・根拠をセットで書く
- 報告の基準をあらかじめ書いておくと、実習中に迷わない
- よく行う援助はテンプレート化して、記録の時間を短くする